第38話『番犬に吠えられてばかりです』
リックスは通路の魔王を倒しながら四閻災の部屋へ向かっていた。(+209体)
「ここか?四閻災ってのがいるのは」
目の前には大きな扉。リックスは扉を蹴り飛ばす。
「おい、俺の相手は誰だ!」
グルルルルッ――――
目の前にはリックスの5倍はあるだろう体格に頭が3つの狂犬。それぞれが鉄の鎖で繋がれ、その上には獣の毛皮を被った女性。
「あたいは閻魔様に仕えし四閻災の『ピーリ・キュラー』。それと魔王城の番犬『ケルベロス』ちゃん。2vs1は卑怯だって?いや4vs1だから大丈夫」
最初からハイテンションのピーリについていけない。
――――頭が3つだから4vs1ってこと?よくわからないんだけど......
「あら、よく見たらイケメン君じゃん!どう?あたいのおもちゃにならない?」
イケメンには弱いようだ。
「何言ってるかわかんないけど、取り敢えず倒す。それだけ」
「おぉ、言うじゃん。じゃあちょっとは楽しませてくれるのかな?行っちゃいなケルベロス!」
ガチンッ、ガチンッ――――
リックスを襲う鋭い牙は、城の柱も噛み砕く。
リックスは避けつつ相手の癖を見る。
――――頭3つはやっぱり厄介だよ。避けるので精一杯......
『岩化槍』
地面や壁を槍のように突き出すが、回避され、砕かれ、逆に砕いた地面をマシンガンのように飛ばしてくる。
『岩砕機銃』
リックスも岩を飛ばして対抗する。
――――この犬、頭良すぎでしょ。私の技を利用してくるなんて......
「どう?ケルベロス強いでしょ!あたいが世話してるお陰でしょ。あたいにかかれば君なんて余裕で倒せるんだから!」
「うるせぇな!俺はあんたに勝たなきゃいけないんだ!待ってる仲間の所に行かなきゃ行けないんだよ!」
「あぁ!?でたよ、『仲間、仲間』ってどいつもこいつも。てめぇらどうせちょっと前に出会ったぐらいの即席聖剣士だろ!?あたいらにこの世界支配されてる分際で、あたいらと戦ってるってだけで勇者気取りになってんじゃねぇよ!」
グアァァァァ!――――
ピーリはいきなりスイッチが入った。それに合わせてケルベロスも威嚇の咆哮をあげる。
――――なんか急にスイッチ入ったんだけど!仲間って言葉に弱いのかな。
「ケルベロス!あんたの技見せてやりなっ!」
ケルベロスは口を開け大きく息を吸い込む。
『三色砲弾』
ケルベロスの口から炎、氷、雷のエネルギー弾が発射される。地面や壁に触れたそれぞれの弾は燃えたり、凍ったり、電気が走ったりしている。
――――なにあの犬!ただの狂犬じゃなくて、能力持ちなの!?めっちゃヤバいんだけど!
1つでも触れたら終わりだ。
リックスはビビって回避することしかできない。
――――あの犬倒さないとどうにもならなそう......ってか私に倒せるの?
魔王討伐数ー209体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




