第36話『私とあなたは相性抜群ですね』
『水流居合・張力断層』
何度も太刀を振り水の銃弾を飛ばす。
『氷雪弾』
だが、雪女は氷の弾を飛ばし相打ちにする。
――――くそっ。太刀も能力も効かない......攻撃方法がないじゃんか
カキンッ、カキンッ――――
再度太刀で攻撃を試すが、やはり効かない。
「どうした?攻撃が効かなくて諦めたのか?」
――――どうする。何か効く攻撃はないのか......
俺は効かない太刀で攻撃しながら考える時間を稼ぐ。
時間が経つにつれ周囲は段々と霧が薄くなり、雪女の姿も見えるようになった。
彼女は白い衣を纏い、頭はフードで隠され、顔には狐の様なお面を付けている。硬い腕は氷でできていた。
しかし、雪女の攻撃に違和感を覚えた。
――――コイツお面を取られないように守ってる?何かあるのか?
太刀を弾くのはいつも右手。左手は顔の近くにありお面が外れないように守っている気がした。
――――お面を外せれば有利になる気がする......
『水流居合・張力断層』
顔付近を狙って水の銃弾を飛ばす。
『氷雪弾』
が、やはり氷の弾で無効化される。
「それは効かないとわからないのか?まだまだ甘いな」
「じゃあこれはどう?」
『水流義創・表面張力』
水の弾を浮かせ大きくする。
――――ふっ。これも凍らせれば良いわ。やっぱり水属性じゃヤツには勝てなそうね......
雪女が凍らせた水の大玉は部屋全体を埋め尽くす。
――――アシュリーが見えない......まさかこれが狙い!?
辺りを見回してアシュリーを探す。
アシュリーは物凄い速さで壁を伝い後方に回った。
――――後ろから。作戦は良いけどまだ私には勝てないわね......
『氷雪飾り睡蓮』
カチンッ――――
振り返った雪女に向かって太刀を振るうアシュリーは花の形の氷に覆われる。
その太刀は首元まで迫っていた。
「ねぇ。甘いのはそっちだよ......」
声のする方へ振り返ると眼下のアシュリーが太刀を振り上げる寸前だった。
『水流居合・一線水切』
雪女は間一髪避けたもののお面は縦に亀裂が入り真っ二つに割れる。
「私の負けだわ。強くなったわね......あなた」
お面が外れ出た顔は俺の妻、冬美だった。
魔王討伐数ー0体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




