第34話『最強の子供は最強です』
「え?あれが母ちゃん?」
「母ちゃんがなんで魔王に?」
2人は口が開いたままだ。
「そうじゃ。彼女は閻魔大王に魔王へ変えられてしまい、それ以降魔王として生きていた。彼女はカルアくんと同じ木属性の聖剣士、その能力はとても強力で相手に過去や未来を見せることもできた」
「僕の幻覚のさらに強いやつってことですか?」
「あぁ、その未来や過去も一種の幻覚じゃった」
「私達はその能力で未来に行った?......でもなんで未来に?」
「恐らく閻魔が魔王城ではなくミラガイア城にいることを知らせるためじゃろう」
これにはジュリアも驚いている。
「まさかあの魔王が聖剣士だったとは......」
「ジュリアも知らなかったの?」
「えぇ。父からは詳しくは聞いていませんでした......」
「なぁ、2人のお母さんが『生きてた』って言ってたけど、国王様はあの後のこと知ってるのか?」
リックスは国王の言葉が引っ掛かった。
「あぁ。実は君達が未来へ行っている間、ワシはジュリアのポケットに入っていたからか攻撃を喰らわなかったのじゃ。その時に見たのは掴まれたリーアが振り解く時にアキリアの半身を吹き飛ばした所じゃった......アキリアはその場に倒れリーアは去って行った。だからもう......」
「母ちゃん......」
「会いたかったな......」
2人は下を向く。
「他の聖剣士達も魔王になったり......?」
「あぁそれが、君達3人が戦った『魔王のヌシ』。ヤツはミルアくんとカルアくんの父親じゃ」
「え?アイツが!?」
驚く3人。特にジュリアは、後悔している。
深手を負わせ、腕まで斬ってしまった。聖剣士とわかっていればそんなことまではしなかった......
――――たしかにどっちも凄く強かった。巨大な魔王だからだと思ってたけど、聖剣士だったからなのか......
「ワシらはアイツに負けたことになるが、深手を負わせている。今、どうなっているかはわからん......じゃがアイツのことだ。もうピンピンしてるじゃろう」
ヌシがいないことは彼らはまだ知らない。
「2人ともごめん!」3人はミルアとカルアに謝る。
知らなかったとはいえ両親がどうなっているかわからない状態にまで追い詰めたのだ。
「いいよ。襲って来たのは父ちゃんと母ちゃんなんだろうし、元はといえば悪いのは閻魔大王だから。ね?ミルア」
「うん、僕らは大丈夫。ただ、閻魔大王には勝ってよね、アシュリー!父ちゃんと母ちゃんの仇を取ってよ!そうしたら許してあげる」
俺達は固い約束をした。
「そうと決まればすぐにでも出発するぞ!」
「ちょっと待ちなさい」国王は止める。
「なんだよぉ」せっかく良い調子だったのに、とリックスは肩を落とす。
「ミルアくん。これを持っていなさい」
「なんですか?これは......」
カルアは謎の石を受け取った。周りは石で覆われ中にピンク色の宝石が見える。
「それは君達のお母さんが持っていた石。特に何かある訳ではないが持っていなさい。きっとお母さんが君達を守ってくれるじゃろう」
ミルアは石を首から下げた。
「じゃあ、改めて......ミラガイア城へ出発だ!」
「うぉー!」
魔王討伐数ー0体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




