第29話『やっと揃いました』
「やっと揃いましたね」ジュリアは安堵した。
「ほんとどこに行ってたんですか?探してたんですよ」
ご立腹のリーアに慌てる2人。
「ごめんなさい、リーア様。僕らトスカルに行ってまして」
「トスカルって魔王城から一番近い街のこと?」
「そうです。この世界の中でも結構大きい街だったんですけど、今はどうなってるのか......」
あっちにあります。ジュリアは街の方向を指差した。
「何かあったんですか?」リーアはカルア達に聞いた。
「それが、街が凍りついているとの情報が入って......」
「それって!」リーアは驚く。
「『シガマニョウボウ』じゃないですか?」
「シガマニョウボウってこの間言ってた?」
「はい。そのシガマニュウボウです」
「それじゃあやっぱり魔王軍は攻めて来てる......」
「そうですね。閻魔大王が動くのも時間の問題かと」
「トスカルはどうなってました?」
「それが、本当に街全体が凍りついていて......でも一つ不思議な事が」
「なんですか?」リーアが不思議そうに尋ねる。
「街を襲っていた魔王達まで凍ってたんです」
「え?」
――――魔王まで?閻魔の側近なら魔王まで凍らせる必要はないんじゃ?
カルアが言っていたことに引っ掛かる。
「シガマニュウボウってやつは?」
「いなかった」カルア達は首を横に振る。
「とにかく行ってみましょう」
トスカルに着いた俺達は現状を目の当たりにする。
「本当に凍ってる......」
街にある建物、飼われている動物、暮らす人々。そして、魔王まで。
「シガマニュウボウは?」辺りを見回すが姿はない。
「いないなぁ......やっぱり、魔王も凍ってる」リックスは凍った魔王に触れる。
「なんで魔王まで凍ってるんでしょうか」
「もう少し調べてみましょう」
「ねぇ。これ見てよ!」カルアとミルアが呼ぶ。
魔王が凍っている。その手には街の女性。
女性は首を絞められもがいている。しかし、胴体から足にかけて黒い毛が生え獣の様になっている。まさに魔王になりかけている所だ。
「これって......人間を魔王に変えようとしている!?」
魔王討伐数ー0体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




