第27話『真偽対決!こいつは魔王ですか?人間ですか?』
偽ジュリアは、こちらを見るなり目にも止まらぬ速さで襲いかかって来た。
ガキンッ――――
偽ジュリアが振る剣に真ジュリアが対抗する。
ドンッ――――
真ジュリアは剣を弾くと、蹴りで偽ジュリアを穴へ突き落とす。
「ここは、私が......」
すぐさま追撃を喰らわす。
偽ジュリアは間一髪で避け、地面には大きな亀裂が入る。辺りは地震のように揺れ、威力を物語っている。
「あの偽物のジュリアさん、もしかして『四閻災』の『ガンドラ・アキフラブ』じゃないでしょうか。彼は一度見た者に変身できる能力があるんです」
「四閻災って閻魔の側近の?」
「はい、その四閻災です。でも普段は魔王城から出ないんですけど、ここにいるってことは、ミラガイア城へ来るってことですか!?」
「まだ大丈夫だと思うよ。ここの村の人だって生きてたし、アイツだけが単独行動してるんじゃないかな」
俺は慌てるリーアを落ち着かせる。
そんな話をしている間もジュリアとガンドラの戦いは続いている。
『カエンソウニダン・エンリン』
ガンドラもジュリアの技を使って来た。
薙ぎ払いながら突っ込んでくるのをジュリアは剣や脚で何度も弾き飛ばす。
だが、この穴を開けたガンドラの力も気になる。
「こんな大きな穴、アイツが開けたのかな?」
自分の力で開けたのだとしたら、俺ら以上の実力かもしれない......
「どうやって開けたのかわかんねぇし、それなりの技があるのかもな」
ジュリアがガンドラを蹴りで上空に浮き上がらせる。
『火炎装八段・十天花火』
ジュリアが剣を突き上げると、十字の花火が爆発する。
「やったのか!?」
直撃したから相当なダメージを喰らっているはずだが、爆発の煙が大きく中はよく見えない。
......煙の中から影が急降下する。
煙から飛び出して来たのは......俺だ!
ガンドラはアシュリーに変わっていた。
「今度はアシュリーじゃんか」リックスは何がなんだかわからない様子だ。
ジュリアvsガンドラの対決は続いているが、ジュリアが押されている気がする。火と水の相性のせいなのか。
だとしたら、相性もわかる相当なやり手だ。四閻災ってのは本当に今までと比べ物にならなそうだ。
ジュリアも負けじと押し返す。
「アイツ、ジュリアに合わせてないか?」
リックスはガンドラの戦い方に気付く。
「間合いの取り方とか、技の避け方とか、学びながら戦っているのでしょうか?」
リーアがマジマジと見ている。
――――確かに、アイツはジュリアと戦ったことはないはず、なのにジュリアに合わせてる。
『大噴火』
ジュリアは地面を割り、火柱を噴き上げる。
『スイリュウギソウ・スイチュウ』
ガンドラも水柱で対抗し、火柱がかき消される。
ニヤリと笑う。
「やっぱり、アイツ学びながら戦ってるよね?相性とかわかってるもん」
「はやく倒さないと、ジュリアさんを超えてしまいます」
俺が太刀に手をやり加勢しようとしたその時。
ガアァァァァァ!!!――――
ガンドラが大声で叫ぶ。今までの魔王達の威嚇とは桁違いの大きな声に思わず耳を塞ぐ。
すると、四方八方から魔王やドラゴンが来た。
凄い数だ。とても俺らでは捌ききれない。
ジュリアも突然の威嚇に怯むが、隙を狙って斬撃を喰らう。
「ジュリア!」身構える俺とリックス。
「あわわ。どうしましょう。こんな数」慌てるリーア。
と、その時空から雪が降って来た。
魔王討伐数ー0体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




