第25話『戦友を失うのは辛いです』
「シガマニュウボウ?」
「えぇ。閻魔大王には『四閻災』という4人の側近がいます。今まで私達が戦ってきた魔王達とは桁違いの強さです」
「そんなのがいるのか......」
「こちらを誘っている様でしたけど、まだヤツらとは戦うべきではないです。気にしないようにしましょう」
四閻災が現れた理由は謎のままだが、とりあえず山を降りることにした。
山を降りた俺らは近くの廃村に立ち寄った。
木々は枯れ、地面には村人や魔王の死体が転がり、至る所で魔王が人々を襲っていた。(+31体)
「ここは、ミクラという村ですね。リーアはいるでしょうか」俺らは村の中を探した。
「あっ!あの子って」金髪の少女を見つけた。
走って駆け寄ってみると、どうやら村人の手当てをしているようだ。
「あっ。みなさん戻って来れたんですね。どこに行ったのか心配してました」
やっぱり、リーアだった。
「リーアこそ大丈夫だったのか?魔王に急に掴まれて」
「はい、なんとか逃げ切りました」
「あんな状況からどうやって逃げて来たんだよ」
「それは......あの魔王さんに『帰りなさい!』って言ったら帰って行きました」
――――あの状況でそんなことあるのか?王女補正?
俺はリーアの答えが引っ掛かる。
「まぁ、リーアが無事ならよかった」
「えぇ。よかったですね」
こうして、4人が再開して魔王城への旅は再開した。
その頃、ミラガイア城では......
「じゃあ、そろそろ行こうかな」国王が王座から立ち上がる。
「お止めください。陛下が行かなくても......」
立ち上がった国王に側近が止めに入る。
「いや僕は行くよ。ヤツももういいでしょ、十分やったよ。最後くらい僕が面倒見てあげないとね」
普段とは違い真剣な国王に側近も声を失う。
「留守番、よろしくね」国王は王の間から出ていく。
国王が来たのはヌシ魔王の洞窟。
「やぁやぁ。久しぶりだね」
突然の訪問者に周囲の魔王が警戒する。
「なんのようだ」
「えっ?凄い傷ついてんじゃん!随分やられたねぇ。弱くなっちゃった?あ、弱いのは元からか。ぷぷっ」
真剣な表情だったのに、今の一言で台無しだ。
ヌシ魔王はムッと険しい表情を返す。
「いや。この間、僕の大事な聖剣士ちゃん達がお世話になったみたいで......」また真剣に話し始める。
「ヤツらか。聖剣士も弱くなったもんだな。ワシらの時代とは比べ物にならん」
「その傷でよく言うわ......だからさぁ、お礼をしようと思ってね」
何かを察した周囲の魔王が国王に襲いかかる。
「邪魔だよ......君達に用はない」
『天照ーアマテラス』
国王が光り輝く。その光は迷路の様な洞窟全体に行き渡り、魔王を消滅させる。(+5035体)
魔王達が消滅したことで怒りの表情となったヌシ魔王は、国王に右ストレートを決める。
国王に当たった感覚はあるものの、その国王は光の粒となって消える。
「これも見破れないなんて、やっぱりザコだねぇ」
国王はヌシ魔王の足元にいた。
「弱点、ここだったよね」
パァンッ――――
国王がヌシ魔王の腹部に触れると、腹部が抉り取られ大きな穴が開く。
膝を付き倒れるヌシ魔王に国王はそっと言う。
「魔王になって強くなったつもりだろうけど、所詮は聖剣士。国王がいないとこの国は負け確定だね」
光の粒となって消えるヌシ魔王に、国王は別れの言葉を残す。
――――バイバイ。コハルオン。
魔王討伐数ー5066体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




