第19話『この親子、超仲良しです』
6階、7階、8階と魔王を倒し進んでいた。
(+1311体)
階段付近に小さな子供がいるのを発見した。
5歳くらいだろうか。ボロボロの服に乱れた髪。
「ねぇ、あの子。どこかの村の子かな」
俺達を見るなり「ママー」と叫びながら階段を登って行った。
「あっ、待ってよ」
「ちょっと待ってください、こんな所に子供。嫌な予感がします」
「そうか?ただの子供だったけど......」
「私はこの間の洞窟で幻覚を見せる魔王と会いました。そういうヤツもいるので油断は出来ません」
ジュリアはミルアとカルアのことで警戒心が高くなっている。
「とりあえず、注意しながら進みましょう」
9階の魔王を倒し10階に着いた。(+410体)
「ここは何がいるんだ?」
「ゲームで言ったら中ボス的なヤツがいそう」
天井も見たが、この階には中ボスどころか魔王も1体もいない。
「じゃあ、セーブポイントかもね。どっかに回復アイテムとかあるんじゃない?」
「セーブなんてこの世界にはありませんよ」
「え?じゃあ死んだらどうするの?」
「だから、負けないでって言ってるじゃないですか」
フロアを進んでいると、鉄格子の部屋にテーブルが1つとその上に赤いボタン。
「怪しすぎる......」4人とも険しい顔をする。
だが、人間はこういう時押したくなってしまう者だ。
ポチッ――――
俺は真っ先に押しに行った。
ガシャン――――
扉が閉まり出れなくなった。さらに、左右の壁が動き迫ってくる。
「え?そういうパターン?どうしよう、どうしよう」
「なんでこれに引っ掛かるんでしょう......」
「調子乗ってるし、これくらいは良いんじゃないか?」
ジュリア達はテンパる俺を白い目で見ていた。
「ここにもボタンあるぞ?」リックスは反対側にも赤いボタンがあるのに気付き押した。
ガシャン――――鉄格子が降り、リックスがテンパる。
「リックスさんも一緒ですね」リーアは呆れた顔だ。
――――ほんとこの親子は......
『火炎装二段・炎輪』
さすがの鉄格子もジュリアの炎には勝てず砕け散る。
「はぁ。助かったよジュリア」アシュリーとリックスは同じ格好で床に倒れる。
「2人とも似てますね」
「親子なんです。この2人」
「親子?そうは見えませんけど......」
リーアはポカンとしている。
「ほら、寝てないでいきますよ」
長い廊下を進む。
俺らは少し立派な赤い扉の前に立っていた。
「ここボス部屋かな」
「そんな気がします」
「準備はいいですか?」
「おう」
覚悟を決め、勢いよく扉を開ける。
魔王討伐数ー1721体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




