第16話『そういえば、親子対決まだでした』
外へ出るとリックスが俺の方を見る。
「なぁ、ちょっと練習試合しないか?俺、アシュリーとやってみたいんだ」
「確かに。ジュリアとはやったことあるけど、リックスはないもんね」
荒野へ移動し、リックスと向かい合い剣を構える。
「では、アシュリーvsリックス、始め!」
岩場で剣を突き刺し仁王立ちをするジュリアの合図で試合が開始した。
「最初から本気でいくよ」とパパ。
「いいぜ。お互い手抜きはなしだ」と娘。
初めての親子対決にお互い胸が高まる。
『水流義創・五月雨』
鞘を地面に突き刺すと上空が雨雲で覆われ、雨が吹き荒れる。
『岩化大装』
リックスもそれに負けじと剣に岩を纏わせる。
カキンッ――――カキンッ――――
お互い激しい攻防が続く。
『水流義創・水柱』
『水流大円居合・滝壺落とし』
雨によってできた水溜りから、数々の水柱が噴き出る。水しぶきで高く飛び上がったアシュリーは勢いよく振り下ろす。
――――あの時の応用技ですか。やっぱり適応力が高いですね。
試合を見ていたジュリアは、アシュリーと初めて戦った時を思い出し感心する。
『鉄爪上烈』
だが、リックスもそれに合わせて振り上げる。
ガギンッ――――両者互角だ。
『岩砕機銃』
リックスは尖った岩をマシンガンの様に飛ばしてきた。
飛んで来る岩を弾きながら後ろへ下がる。
――――リックス、かなり腕を上げてるな。ここらで、新技といきますか......
『水流義創・雷帝の海シャチ』
アシュリーは刀を水溜りに突き刺しシャチを呼び出す。高く飛び上がったシャチに雷が直撃し、帯電状態になる。
シャチはリックスへ一直線に襲いかかる。シャチが泳ぐ水溜りには次々に雷が落ちてくる。
「あっ......」
リックスは避けつつ下がるが、雨で滑り尻餅をつく。
「そこまでっ!」
シャチがリックスに飛びかかった時、ジュリアのストップがかかる。
「雷怖い......」
ブーイングをするアシュリーと、怯えるリックス。
「あんなの喰らったら、リックス死んじゃいますよ」
ジュリアに怒られた。
試合が終わると空も晴れ2人が帰ってきた。
2人はここが良かった、あそこが良かったとお互い褒め合っている。それを見てジュリアも嬉しそうだ。
魔王討伐数ー0体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




