第10話『洞窟って絶対何かしら出てきますよね』
洞窟の入り口に着いたが、3人は入る気配がない......
「ねぇ。ここ行くの?」俺は洞窟には入りたくない。
「ここを通れば近道ですけど、嫌なら山を超えるしかありませんね」
周囲は一面山に囲まれていて、テッペンは雲に隠れてる。さらに山は白く雪化粧をしている。とても寒そうだ。
「絶対、この洞窟何か出てくるだろ......」ガクガクと震えているリックス。
「じゃあ、あの山超えます?」ジュリアの問いに、
「やだっ!」と即答する2人。仕方なく洞窟に入ることに。
ジュリアは炎を松明に付け、アリの巣の様に暗く入り組んでいる中を奥へと進んでいく。
途中の別れ道はその辺に落ちている木の枝の倒れる方向で決めた。運任せだ。
何か出てくるとまだ怯えているリックス。
暗い所が嫌いなアシュリー。
それに構わずどんどん進んでいくジュリア。
洞窟の途中には開けた所もいくつかあった。
所々草木が生い茂り、蝶々などの虫も生息していた。
「何でしょう。ここは......」先頭を歩いていたジュリアは不思議に思った。
赤い蝶々がジュリアの指に止まる。
「こういう所もあるよ」
俺とリックスは早く洞窟から抜け出したかった。
ジュリアは怪しげに思いながらも、後ろからアシュリーに背中を押され仕方なく進む。
――――――――
それから数分後......
「ジュッリアァァ!リックスゥゥ!」
俺は迷子になっていた。大声で呼ぶが、洞窟の中には自分の声が響いているだけだ。
最悪な事に俺には灯りがない。灯りはジュリアの松明だけだった。
動けずに座り込んでいると、奥の方に光がある。
――――ラッキー!やっと出口だ。
俺は希望の光の方まで走る。
突然だが、ここでみんなに言っておこう。
こういう時の光は出口ではない!
案の定それは出口の光ではなく、光輝くチョウチンアンコウの電球......を頭に付けた魔王だ。
そんなヤツがいるのかと思うだろうが、魔王も環境に適した進化を遂げているのだ。
「こんな洞窟に来るなんて、自らやられに来たのか?」
よく見ると後ろにもたくさんいる。
普段なら「なんでそんなの付けてんだぁ」とツッコむ所だが、今はそれどころではなかった。
ゔあああぁぁぁぁぁ!!
俺は我を忘れ魔王を次々と切り刻みながら突き進んでいった。(+20体)
暗い所が苦手なアシュリーにとって光は希望の印。――――やっと出口を見つけた。こんな暗い洞窟とはおさらばだ。
と思っていたのだ。なのにそれがチョウチンアンコウみたいなふざけた魔王だったのだ。
......そりゃ怒るだろう。
だが、その斬撃を片手で受け止める者がいた。
細目で長い髭を生やし、全身霞んだ白色の毛が生えている。顔は首が痛くなるほど見上げないと見えない程の巨大魔王だった。コイツが閻魔大王なのだろうか?
俺は太刀を持たれ、土壁に叩きつけられた。
壁めり込み、身動きが取れない。そこに右ストレートの追い撃ちをくらう。衝撃で壁を破壊し後ろに吹き飛ぶ。
吹き飛ばされた先で広い空間にでると、そこに居たのはリックスだった。
相変わらず道に迷って出口を探している所だった。
突然横の土壁が崩れ、飛び出して来たアシュリーと閻魔大王に驚愕するも、すぐさま状況を判断する。
「パパっ!」咄嗟に娘が出る。
アシュリーは傷だらけで、意識がほぼない。
――――戦闘は苦手だけど、ここはパパを守らなきゃ
リックスは大剣を構え、威嚇する閻魔大王に立ち向かう。
魔王討伐数ー20体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




