一万人目は俺?
新しく始めました
初めてのハイファンタジー頑張ります
「レベル150、クランランクSSS、全ダンジョン完全攻略、全メンバー最高育成……卒業おめでとう9999人目の我が子よ」
暗い部屋の中にパソコンの明かりだけがついている状況で一人の男が画面越しのキャラクターに話しかけていた
「今回のキャラクターも最高傑作になったな…さて、次はどんな子供を作ろうかな?記念すべき10000人目なんだし最強のキャラクターでも作るとしますか!」
画面に映っているゲームのエンディングが終わり、男は新しいキャラクターの制作に取り掛かった
「ん~?今回はあのジョブにするから身分なんてどうでもいいからさいころででも決めるか…お!村人か!じゃあそれで、見た目は銀髪に金色の目にでもするか!記念なんだし派手にいかなきゃな!髪の色と目の色しか決められないけど…名前か…カゲトラにするか!強そうだし…ふぁ~あ眠たくなってきた…な……」
男はキャラクターを作り終わると眠気が一気に押し寄せてきたようで椅子に座ったまま眠ってしまった
「風が気持ちいいな」なんて思いながら心地よく横になって寝ている俺。ん?風?俺窓なんて開けたことないけどなんで風?日差しも感じるけど遮光カーテンだったよね?横になって寝てる?俺昨日は椅子で寝たはずなんだけど?
決心して目を開けてみる
「は?何処ここ?いや、知ってるぞ、ここって村人スタートの時の村じゃないか?え?なんで?ありえないって、そんなことある?ゲームの世界に入った?転移した?俺って子供に乗り移ったの?マジで最高じゃん!」
一人で盛り上がっているところで後ろから声をかけられた
「そんなところで何をしとるんじゃ?」
「ん?ああ!じいちゃん!」
そこにいたのは村人スタートの時の案内係の村長だった
「皆にあいさつに行くのじゃろ?カゲトラよ、はよ行かんと日が暮れるぞ」
「ああ!わかってるすぐに行ってくるよ!」
俺は不自然にならないように返事をしてじいちゃんから離れた
そこで俺は自分の頬をつねってみたけど痛かった
「これってつまりリアルってこと?最高じゃねぇか!あんな現実世界よりこっちのほうが断然いい!となれば一万人目にして一人目の俺を育成していかなきゃな!」
俺は9999回、10万時間以上プレイして大量の知識を得てきたゲームのリアルでの完全攻略を目指して動き出した
「まずは、村で受けられる全クエストをクリアしていかなければな…ま、お使いクエストしかないからそんなに難しくないけど」
そうして一番初めにやってきたのは武器屋の奥さんがいるところである
奥さんは困ったように周りをきょろきょろしながらため息を吐いていた
「よ!明日旅立ちだからあいさつ回りに来たよ!」
「あら、カゲトラ!そうかい、もう明日かい!あんたも大きくなったね~」
「へへ、ありがと、ところで何か困ってそうだったけどどうかしたの?」
「それがうちの旦那が弁当を忘れて行っちゃったんだよ。悪いけど届けてくれるかい?」
「ああ、いいよ!あいさつ回りのついでだし行ってくるよ」
「悪いね、これが弁当さね」
「おう!行ってくる!」
クエストを受注して目的の場所に向かう
武器屋につき中に入る
「よ!おっちゃん、弁当届けに来たぜ」
「おお!わりいな!それと明日旅立ちだろ?俺のお古だがこれやるよ。気を付けていって来いよ!」
おっちゃんは少し古い剣を取り出して、くれた
「おっちゃん!ありがとう!」
「おう!あ!あとついでにこの小包を防具屋に届けてくれねえか?」
「ん!了解!行ってくる!」
「おう!頼んだぜ!」
そこから俺は防具屋に行き荷物を渡し報酬の丸盾をもらい、次に道具屋に行き荷物を渡して中級アイテムバックをもらい、薬屋に行ってHPポーションをもらい、錬金屋に行ってMPポーションと初心者用錬金セットをもらった
「よし、あとはあのジョブに就くための条件をクリアしていくか」
俺が目指しているジョブは公式最強ランクで強すぎて殿堂入りさせられてしまったジョブで俺がその原因を作った第一人者だ
「そのためにはまず錬金屋に貰った錬金セットに泥水と自分の家になぜかあった魔石をぶち込み『錬金』!」
すると錬金セット中からドロッとした生き物、スライムが出てきた
すかさずもらった件で切り裂き魔石とゼリーにする
今度はそのドロップした魔石とゼリーを錬金セットに入れて再び錬金をする
すると今度は二体のスライムが現れた
それも剣で切り裂きドロップ品を鍋に突っ込む次は四体出てくるこれを10回ほど繰り返し1021体のスライムを倒し終わるとこれで第一条件が完了した
「ん?もう外が真っ暗だ、今日は早くせて明日に備えなきゃな」
俺のゲーム世界生活の一日目が幕を閉じた
楽しんでください
俺も楽しみます