隣人
私は立っている。
友を出迎えるために、
私は作っている。
友を満たすために、
私は構えている。
友を飽きさせないために、
私は座っている。
友と語らうために、
私は歩いている、
少しでも長く側に居たいから。
私は走っている、
最後まで見送りたくて。
私は変わっていく、
誰もが皆同じように。
私は見つめている。
最期の刻を見逃すまいと。
私は笑っていく。
友に心配させないために。
私は泣いている。
置いてかれたような気がして。
私は怒っている。
どんどん友が旅立って、
けれどやっぱり悲しくて、
追いかけたこともあったけど、
それでも私は生き続ける。友に会するその日まで。