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アウレリアの乙女達  作者: たぬきしっぽ
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苗木

誤字が多く、申し訳ないです。確認の回数を増やします…!

「魔法石の採掘場に今月末にいくからのぉ。用具はこちらで手配するから、午前中の講義は実習申請を出しておくのじゃぞ〜」

 二年生になったこともあり、ポポラ先生はユリア達にそう伝えた。ちなみに今日は軽く魔法石の採掘について座学を行うそうだ。


「以前魔物が出た採掘場があるじゃろ。そこに練習で行くからのぉ。自分で採掘した分は自由に扱ってよいからの。楽しみにしておくのじゃ」

 ポポラ先生はそういって、ほっほっと笑う。ユリア達はその後、魔法石の採掘にあたっての注意点や装備の使い方を学んでいく。


「あ、そうそう。今日は時間もあるからのぉ、同時に果樹の苗木も植えるからのぉ。待っておれ」

 ポポラ先生はそういうと物置小屋の方に取りに行く。ユリア達は果樹を育てるのだと聞き、わくわくしていた。


「どの果樹ですかね?わたくしは林檎が良いですなぁ」

 テトが待ちきれないとばかりに、小屋の方を手で望遠鏡のように目を囲って見つめた。ユリア達も最初は林檎が良いと賛同する。


 ポポラ先生が持ってきたのは期待通り林檎の苗木であった。ユリア達に手渡すと、畑の近くの林に向かう。林の端の方には植林用の土地があった。歴代の先輩達の林檎の木も並んでいる。一個上の先輩達の林檎の木はユリア達より少し背が高いくらいで、まだ実は実ったことはないという。


「通常どのくらいで林檎は実るのですか?」


「よい質問じゃ、ペトロック。通常苗木からだと4、5年かかるが加護の力や魔法を使えば2から4年で育つのじゃ。おぬしら達は加護の力でまず成長させるから、そこまで早くはならぬ。魔法だと上手くいけば2年で育つじゃろうな」

 ポポラ先生は奥の方の気を指差し、あれは6年生が育てた木じゃと説明する。3年生のと比べるとかなりしっかりと幹も枝もしていて、大きい。ユリア達はあれを目指していこうとポポラ先生から言われた。


「この区画が今年の植木じゃな。好きなところにするとよい」

 ユリア達はシャベルを手にすると丁度良い深さまで掘って、植えた。先生の指示で、加護の力も使う。


(精霊様、精霊様。いつも見守ってくださり、ありがとうございます。この林檎の木が丈夫に大きく成長しますように)


 ユリアは大きく生い茂る林檎の木をイメージして、祈りを捧げた。白い光が苗木と土を包み込む。ポポラ先生はうむうむと頷き、ユリアの光を観察する。パトリック達も加護の力が発揮したようで苗木はぼんやりと光った。


「実習の時は必ず加護の力を使うようにじゃな。さてさて、これにて今日の実習は終わりじゃの」

 ポポラ先生は今後の成長が楽しみじゃなと言うと、シャベルを片付け帰っていった。



「林檎の木の成長楽しみだね!」

「上級生達より大きく育てたいなぁ」

 パトリックとマックスが先程植えたばかりの苗木を眺めて言った。テトは上級生の木を観察しては、何かメモをしている。


「テトさん、何をしているのですか?」

「上級生達の木は、学年ごとに比べると結構差があられますよね。しかし、学年内では然程差はないように思えるのです。魔法を使い始める3年生はまだこれからだとして、4年生以上は魔法を使って成長促進しているはずですが…あまり目立って差がないのは何故だろうと思いまして…」

 テトの指摘で、ユリア達も不思議に思った。加護の力はユリアほど突出していなければ、大体同じように育つだろうが、魔法であれば個人の差ははっきり表れるはずだ。


「みんな魔法の出来が同じぐらいってことか?」

 マックスが5年生の育てる木を眺めながら言うが、テトは直ぐに首を振った。


「魔法士基礎学では魔法の出来が全く一緒になることはないと言っておられました。うーむ。それとも林檎の木というのはあまり、結果の差が出にくいものなのでしょうかな」

 テトはじっくりと幹を観察する。


「よくわからないですが、ポポラ先生に今度尋ねてみてはどうでしょう?」

 ユリアはテトにそう提案し、もう帰ろうと言った。テトはそうですなと納得し、メモをポケットに仕舞う。




「あー本当最近、科目が増えて頭が痛いな。上級生がいつも忙しそうにしてるのが納得だわ」

 マックスが帰りながらユリア達に同意を求める。パトリックはまだ試験は後だけど、もう準備していかなければと返事した。


「でも、火属性と水属性なんてもっと大変じゃないか。体力作りが終わって、戦闘の訓練が始まってる。御令嬢達も必死にやってるってフィアカート様が言ってただろう?」

 そうだよねとみんな同意した。大変なのは自分達だけではないのだ。それぞれ課題に向かって取り組んで、努力している。


 土属性組も負けずにやっていこうなと話がまとまり、明日の講義も頑張ろうと寮に戻っていった。

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