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最強お嬢様は最恐だった?
「頭が高くてよ」
絹糸の髪
陶器の肌
薔薇色の頬
そして
意志の強さを備えた翡翠の瞳
その名はジュリア・アヴァランチェ
ジュリアに平身低頭して脂汗を浮かべるほど兵士は怯えきっていた。
「ジュリア、なんです。
弱いものいじめではなくて?」
背後から声を掛けるのはジュリアと呼ばれる少女によく似た少女だ。
「もっと遠くをご覧なさい。
私の真意が分かると思うけれど」
目をやるとどうやら脱走兵を探しているらしい一群が見える。
ジュリアと同じ顔をした少女は何か面白いものを見つけたかのように口元を歪めた。
見切り発車ですが、ストーリーの構想は長く温めていたものです。
小説初投稿なので生暖かく見守ってくださると嬉しいです(。ᵕᴗᵕ。)