演劇ですか?理想と現実は区別しましょう
お疲れ様です作者です。なろう様に掲載した初日こそ物凄い勢いで更新していきましたが今は三月、古きを捨てて新しさを求めているのは僕だけじゃないと思います。まぁ僕の場合春休みをいいことにディズニーいったりして遊びに遊んでました。その結果続きの話何を書こうとしていたのか忘れる次第で自分のあほさを改めて感じた2016の春でした。ついでにいうとお部屋の模様替えもやってたり・・古きものを捨てすぎた結果が最近僕の中で話題のミニマリズムというんでしょうか、部屋の中にぽっかり穴が開いてるような感覚です。いらなそうなものは基本全部捨てちゃったぜ☆そんな感じで桜がすでに散り始めたこの頃、始まって間もありませんが演劇やってますかを是非お読みください!感想などもお待ちしてましまし!
森の中で目覚めた僕は近くを通った馬車乗りの老人ことボーバンさんをヒッチハイク?することに成功し、この物語の舞台となるであろう隣町とお城に歩みを進めていた。
太陽が一番高く上がった頃、馬車に一時間程揺すられながらボーバンさんと談笑を交わしていた僕は一つ物語の核心に触れる質問を打ち出した。
「ボーバンさん、シンデレラという方をご存知ありませんか?」
「シンデレラさんというと隣町の貴族の令嬢様じゃな」
その言葉に違和感を覚えた。僕の知ってるシンデレラは日本名の灰かぶり姫という通りすすけた衣装を身に纏ったどこかの家の使用人という設定だったはずだ。
「確かそのご令嬢様は身体が弱くてあまり外に顔を見せないような方らしいんじゃよ」
なんかもう分からなくなってきた。シンデレラって作者が何人かいたよな。ちゃんと全部見ておけばよかった。
「ほれ、これがその隣町じゃよ」
いつの間にか馬車は森を抜け出し、前を見ると頑強そうな壁とその向こうにそびえるお城が目に映る。
城門を抜けた僕はボーバンさんと一旦別れシンデレラの家を訪れることにした。
「ぶとう会は日が暮れると入場が始まるぞ~。日没前に城の前に来なされ~」
そういうとボーバンさんは後ろ姿でこちらに手を振り人だかりの中に消えていった。
「よし、場所はボーバンさんから聞いたし、とりあえずシンデレラ本人に会わなきゃ意味ないよな」
最初は夢だと思っていたがここまで来ると楽しく感じる。夢じゃないような感じさえする。
石造りの住宅街を通り抜け、いかにも豪邸と言えるだろう家の前に立ちはだかる。
「ここかな・・貴族とは聞いていたが他の家より圧倒的にわかりやすくて助かった」
家の周りに壁や門兵などはなかった。この町はさぞ治安がいいのだろうと勝手に想像を蛇足させる。
「よし、とりあえずノックしてみるか」
コンコンッ、木製の扉に響くようにノックを鳴らすが扉が開く気配はない。
こうでは話が進まない?ようなのでカーテンのかかっていない窓を見つけ不審者オーラバリバリで中を覗こうとすると、
「あら、アンタ誰だい?見かけない顔だね?」
女性の声なんだろうが女性とは思えないほど野太い声が背後から急に聞こえる。
やばい。このままじゃ覗き魔のレッテルが・・
まぁ、覗いてたんでレッテルもくそもないんですけどね。
「す、すいません!扉をノックしても反応がなかったので・・」
振り向き際に僕は謝罪をいれたが声の主を見ると振り向いたことを後悔した。
声の主は黒光りしたボディビルダーババァだったのだ。
この世のものとは思えないものを見てしまった僕は恐怖のせいか、あるいはそれ以外の何かを心の中で抑え込むかのように口をおさえ目を閉じ俯く。
よし、もう大丈夫だ。今のは残像で別なものが見えたんだ、そうに違いない。
上を向いた。現実は残酷だった。
「アナタ大丈夫?よかったらウチで休んでいくといいわ」
これがよかったのか悪かったのか、とにかく中に入ることが出来た僕はその筋肉おばさんに介抱され家にあがらせてもらった。
余談だが僕は初めて女性にお姫様抱っこをされた。一生のうちにされるとも思っていなかったし、こんな筋肉おばさんにされたとなるともう夢から覚めたくて仕方がない。
今回も演劇やってますか?を読んでいただきありがとうございます。今回は普段より字数は少ない、というか当初の予定だと1500字程度が一話ペースなので前までが長かったんだと感じてしまいます。ここでぶっちゃけるのもアレなんですが、この作品は様々な世界を転々とする予定なので基本的なキャラ以外は物語が終われば二度と出てこないといっても過言ではありません。一応キャラとして立たせている手前、名前を付けてはいますが出る場面が限定ですと僕個人すぐ忘れてしまいます。こんなキャラいなくね!?と思ったらお恥ずかし話ですがコメントなどでお教えしていただけると大変助かります。更新速度ですがシンデレラ編も構想は考え終わっているので近いうちに続編を出したいなとは思っています。不定期更新で申し訳ないです。僕が気まぐれなだけなんですがね!では、次回作もぜひ読んで頂きたいです!