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演劇ですか?とりあえず台詞覚えましょう

無事演劇部に入部出来そうな主人公。やっと演劇部らしく動けるんじゃないかなと思ってます。演劇はまだしてないけどね!演劇にしても本番より練習してる光景の方が描写激しくなって本番が霞んでしまいそうで不安で夜も眠れないよ!まぁ夜更かししてまでパソコンカチカチならして執筆作業をしているからですけどね。最近はお昼に目が覚めることも満更。みなさんはくれぐれも睡眠を大事に、お肌のシンデレラタイムって言いますものね。・・・はやく異世界いけよ主人公!

「お、帰って来たわね。入部できたの賢治」

僕が教室に戻ると藍と相沢さんは女子数名とお喋りをしていた。

藍は僕に声をかけるとガールズトークを中断させ僕の方まで歩み寄ってくる。

「なんか申し訳ないな。楽しそうにしゃべってたのに」

「そんなことよりどうだったの?ね?」

「これを見てみろよ」

僕は右手に持っていた入部届けを藍に見せる。

「わぁ、交渉うまくいったのね。よかったじゃない」

「いや、それがさ、経験者のみの入部っていう制限はなかったんだよ」

「そうだったの。まぁどちらにしても入部できたんだしよかったじゃない万事おっけーってことで」

「まぁそうだな。それと実はさ・・」

藍に演劇部の現状を話すことにした。

「え!じゃあ私達が入部しないと廃部になちゃうわけ?」

「つまりそういうことだ」

「じゃあ私も弥生ちゃん連れて入部届けを貰いにいくとするわ」

「それはありがたい。高宮先輩から勧誘してくるように言われてたんだよ」

「早速部活動に貢献しているってわけね。関心するわ」

そういうと藍は相沢さんを手招きしじゃあねと僕に告げ二人仲良く今教室を出て行った。



その後僕は上田先輩と高宮先輩に続き勧誘を手伝うことにしたが結局誰も来ず部活動体験期間は終了を迎えた。



入部届けの提出日である今日、高宮先輩の教室である三年A組に放課後集合する旨が書かれたメールが届いた。

ちなみに高宮先輩だけでなく上田先輩と相沢さんとも既にアドレスは交換している。

三年A組にお邪魔すると高宮先輩に上田先輩に相沢さんに藍、そして長谷川先生が席についていた。

僕が教室に入るやいなや

「お!星野じゃないか!お前も演劇部なのか?受け持ったクラスから三人も入部者がいるなんて先生嬉しいぞ!」

・・長谷川先生っていかにも体育系かと思ったら演劇部の顧問だったのか。陸上とかテニスとかのイメージだったぞ。

「よし、全員集まったな。じゃあこれから演劇部の集会を始めるぞ!」

高宮先輩がそう告げたとき、僕の後ろで教室の扉が勢いよく開いた。

「すいません!演劇部の集会ってここですか!」

この子誰だ。そもそも勧誘して誰も来てくれそうになかったからてっきり一年生は僕と藍と相沢さんの三人だけかと思ってたのに。

「誰だ?」「演劇部に何か用かい?」

高宮先輩と長谷川先生の声が重なる。

「演劇部に入部しようと思うんですけど」

どうやら本当に演劇部に入部するらしい。

「君勧誘に行ったことあったっけ?」

「いえ。どの部活動に入るか悩みに悩んだ結果あみだくじをして演劇部に入部することに決めました!」

おっと、このリボン付きの紐でツインテールにしているこの子は思った以上に大物なのかも知れないぞ。

ここで高宮先輩がすっと身を乗り出し、

「入部ならいつでも大歓迎だ!空いてる席に座ってくれ!」

「はい!あの、私那須野恵理っていいます!よろしくお願いします!」

「部長の高宮だ。よし、じゃあ改めて今から演劇部の集会を始めるぞ!」

かくして高宮先輩と上田先輩の演劇部に僕と相沢さんと藍とそして土壇場で那須野さんが入部することになった。



「じゃあこの中で演劇の経験があるやつは?」

那須野さんも僕らと同様演劇の経験が無いらしい。

「相沢一人だけか。こりゃ、当分は新人の育成になるかなぁ」

長谷川先生が苦笑気味に言う。

「おい上田。部室へいってあれをとってきてくれ。」

高宮先輩が上田先輩にそう告げると上田先輩は察したかのように頷き教室を後にした。

そういえばと思い、僕は高宮先輩に話を振る。

「高宮先輩」「なんだ」

「僕入学式の日に演劇部の部室で加賀美鏡先輩って人に会ったんですけどあの人は演劇部じゃないんですか?」

「あー、まぁあいつは俗にいう幽霊部員ってやつだ。最初に言った演劇部は実質俺と上田の二人っていうやつの実質って部分はつまりそういうことだ」

加賀美先輩については長谷川先生は何も言おうとはしなかった。

「まぁ、時が来たらあいつのことを教えてやるよ」

高宮先輩がそういうとタイミングを計ったのようなジャストタイミングで上田先輩が戻って来た。台本のようなものを両手に抱えて。

「おし来たか。じゃあとりあえずお前らの潜在的な能力が見たいからこの台本覚えてきてくれ。ちなみにタイトルはシンデレラだ」

「「「えっ!?」」」

思わず僕と藍と那須野さんが声を上げた。すると高宮先輩が、

「もうお前たちはうちの部員なんだ、それにこんなので戸惑ってたら舞台なんて夢の又夢だぞ」

そう言いながら僕たちに台本が配られていく。

「あれ、私が王子役なんだ。てっきり賢治かと思ったのに」

藍が王子?じゃあ僕の配役は何なんだ?台本の役を見るために視線を落とすと、

「あれ、先輩。僕シンデレラの姉役やることになってるんですけど」

すると高宮先輩は僕をおかしそうな目で見ながら、

「今回はあくまでお前たちの潜在的なモノを見るために行う。それに一年生の男がお前しかいないんだから男役が複数欲しい時のために女子に男役の練習もさせなきゃならん」

いや、確かにそうだけど!いきなり姉役とかきついですって!

上田先輩も高宮先輩をフォローするかのように

「まぁまぁ。何事も経験だよ☆」

僕は机に突っ伏した。

「じゃあとりあえず一週間やるからそれまでに台本は覚えてこい。じゃあ今日は解散!」

高宮先輩がそう言うとみんな台本を抱えそそくさと教室を去っていた。

僕は相変わらず机に突っ伏したままである。

「まさかの・・・シンデレラの姉って納得いかねええええ!!」

廊下で立ち話をしていた先輩に思いっきり見られながら絶叫した。

やっと次の回あたりから異世界に飛び出せるんじゃないかなかと期待を膨らませております作者です。こんな事言っちゃダメなのかもしれませんが話数を踏むことで続きが無性に書きたくなって誤字脱字の確認のための読み返しをおろそかにし始めましたよ。今回なんてものすごい脱字がありそうで怖くて読み返せません。自分で読み返せよって言われなくてもわかってますって。初めて掲載してから24時間たたない間に5話も詰め込んだ自分ならこの先どれくらい話を引き延ばしても大丈夫なんじゃないかなと思い始めています。読者との駆け引き楽しいですからね。あくまで作者側はですけども。次回も割と早いペースで更新していきたいと思うので少々お待ちに。だんだん近づいてくる異世界への扉にわくわくを感じながら今回はここら辺で失礼させて頂こうかなと思います。今回も読んでいただきありがとうございました!

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