演劇ですか?やっと入学式です
なんかここ十数時間に三話も出すのは更新早すぎだろと友達に言われた作者です。
冒頭でいかに続きを気にならさせるかの焦らしプレイと駆け引きについて書きましたがもうすでに駆け引きできてませんね。僕個人としては早く主人公に演劇をやらせてあげたい気持ちが一杯なので演劇をやるまではしばらくこの更新スピードでいきたいなと思います。早く演劇やらないかな!
部活棟を後にした僕は演劇部入部が出来ない可能性に頭を抱えながらも校舎へ歩み進めた。
「経験者のみの入部って知らなかったなぁ・・。藍も経験者ではないしここは僕が何とかして部長の高宮先輩にお願いして入部させてもらわないと」
そんなことも考えていると昇降口付近で人だかりができているのが目に入った。
「そういえばもうこんな時間か。しかし知っている人がいないな・・」
クラス編成の掲示に集まる生徒を何人か覗いたが知っている人は誰もいなかった。
「まぁいいか。自分のクラスはさっき確認したし藍がいるだろうからこのまま教室に向かおうかな」
自分の下足箱の場所を確認しつつ、四階の教室へ向かう。
階段を一段飛ばしで上がっていったことに楽しみなんだなぁと心の中で苦笑した。
「ええと、B組だからすぐそこか」
四階の一年生教室に人が集まり始めたことに高校生活の始まりを感じつつ、これから一年間お世話になる教室を前に思わず扉の前に止まってしまう。
「ねぇちょっと。そこに立たれると中に入れないんだけど」
どうやら後ろを詰まらせてしまっていたらしい、慌てて体を反らしながら
「す、すいません」
「別にいいのよ。じゃあお先失礼」
ショートボブの可愛い子だったな。あの子と一緒のクラスとか僕のバラ色高校生活始まったな。
とりあえず廊下で突っ立っているのもアレなので急ぎ気味に教室に入ることにした。
教室に入ると窓際最後尾に座っている藍を見つけあっちも僕に気付いたのか視線を僕に向ける。
彼女の席に向かう僕だったが彼女の外見のせいか周りの生徒の視線が僕と藍に集まる。
「あら、遅かったじゃない。どうだったの部活棟の方は?」
「それなんだけどさぁ・・・」
とりあえず藍に部活棟での鏡先輩とのやりとりを一部始終話すことにした。
「そうなの。経験者しか入部出来ないのは知らなかったわね。他にいい部活あったかしら」
「おいおい、簡単に諦めないでくれよ。とりあえず放課後にでも部長の高宮先輩のところに行ってみるつもりだ」
「でも私はともかくまったくのド素人であるあなたは聞く耳もってくれそうにないわね」
「折角高校に入学出来たんだし何もやらないよりはましだろ。後お前も演劇やったことないんだから僕と同じド素人のはずだぞ」
「私はあなたと違って表情豊かだし美少女だから舞台映えするし、ついでに美少女だから部長も落とせるわ」
「入学早々美少女の安売りはどうなんだよ。ついでに部長を落とす演技力を今後のために是非見学させてほしいものだ」
「男のあなたには無理ね。誘惑は女の特権ってやつかしら?」
「頼むからややこしい問題にはしないでくれよ」
「当り前よ。そもそもそこまでしてまで演劇部に入りたいとも思ってないし。とりあえずあなたも着席したら?」
「それもそうだな。よし、教卓まで座席確認しにいってくるよ」
「何言ってるの?あなたの席は私の前よ。席は自由って言われてたじゃない」
「そうなのか?結構適当なんだなこの学校。じゃあ俺の机の上に藍のカバンがあるのは俺の席をとっておいてくれたのか?」
「まぁ近くにいてもらった方が色々と便利そうだし。もう本当に私達お互いにうっとおしいわね。」
「今に限った話でもないだろ。じゃあ折角窓際後方と絶好の席をとってもらったことだし座らせてもらおうかな」
机の上のカバンを藍に手渡し教室の前方を見渡せる位置に座れた優越感を感じながら着席することにした。
そういえば隣は誰なんだろうとふと視線を落とすとそこに先ほどのショートボブ子が座っていた。
あれ、藍の中身はともかく入学早々美少女に挟まれる席位置はかなり美味い話すぎて騙されてるのかと疑うほどだぞ。
どうやら僕の視線に隣のボブ子が気付いたようだ。僕と視線が合うと、
「さっきの人じゃないですか。なんですか、廊下での美少女との遭遇でときめき感じちゃいましたか?」
なんだろう、初対面なのに藍と同じ感じがするぞ。
「さっきはごめん。星野賢治っていいます。一年間よろしくね」
「相沢弥生です。こちらこそよろしくね」
とまぁ、軽く挨拶を述べた所で担任らしいいかにも体育会系の教師が教室のドアを開けて勢いよく教壇に上がる。
「お!どうやら全員いるようだな!私は長谷川と言う。新入生である君たちに言いたいことはたくさんあるがとりあえずもうすぐ入学式が始まる、各自トイレなどを済ませて体育館の方に集まってくれ。入学式の席については今から黒板に掲示するから各自自分の場所を確認して向かってくれ。」
要件を手短に伝えると長谷川先生は急ぎ足で廊下へ出て行った。それに合わせるかのように他の生徒も席を立ち座席を確認したのち体育館へ足を運んで行った。
「よし、人も少なくなってきたし俺たちも座席を確認して体育館に向かいますか」
「そうね。相沢さんだっけ?越知藍って言います。これから一年よろしくね。賢治とは中学校から同じなの」
「弥生でいいわよ。愛嬌らしく藍ちゃんて呼んでいいかしら?」
「え、えぇ。じゃあ一緒に行きましょうか弥生ちゃん」
「そうですね、遅れるとまずいですし」
藍のやつ珍しくちゃん付けで呼ばれて動揺してるぞ。僕も困ったときはちゃん付けで呼んでみるか。などと一人考えていると、
「ほら賢治、はやくいくわよ」「いきましょう」
美少女二人に手招きされて思わず目をこする。僕の人生こんなイージーモードだったかな?
演劇部入部を特に気にしないことにした僕は二人に招かれ体育へと向かった。
いよいよ始まるぜ峰ヶ丘高校ライフ!
新しいキャラの名前を考えるってふと難しいなと感じました。まぁ作者の周りのものを基調に決めているので統一感なんてありません。弥生ちゃんなんてカレンダーみたら三月だし弥生でいいやぐらいの適当っぷりを発揮してます。
まぁ深く考えないのが一番いいってことですかね。名前に伏線を込める本とかもありますがよくやるなぁと物語を書いてみて関心するばかりです。次回作ですが今夜中には更新したいと思います。ようやく入学式と高校生活っぽくなってきました!高校生活といえば恋愛に部活動!ほんっと傍から見てるとイライラしますね。僕の高校生活はそんなに甘くなかったし異世界にも行けなかったよ!まぁ後書きもここらへんで、次回作ご期待ください!