1/4
プロローグ
学校に居場所があるものは幸いだ。
部活、勉強、友人、はたまた恋人か。充実した学校生活が過ごせるであろう。
しかし合わない者の選択肢は少ない。
身を潜めてひっそりと生きるか、学校外で何かを見つけるかしかない。
運が悪ければ生きたサンドバックになるだろう。
友人の1人はいじめに合い、音楽に逃げ道を選んだ。
結果としてインディーズで割と人気が出たようだ。
奴は幸運だ。
僕はと言えば、笑顔を貼り付けて無難な毎日を過ごしている。
ん?
作り笑いでやり過ごせるなら、学校に適応出来てるだろうって?
確かに僕は生きている。
でも生きていない。
このままこんな一生が続くのであれば、死んでるのと大差ないと思う時もある。
同級生と馬鹿話をして笑っている間も、死は柔らかな笑顔でこちらを見ていた。
そう。
死は常に僕の隣にいた。