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俺と彼女の日常につき  作者: 寺本 ひろ
5/10

考えても仕方がない

 どうも比呂太です。

 まずは、お立ち寄りいただいた方に感謝いたします。

 お越しくださりありがとうございます。

 といってもまえがきで他に書くことはあまりありません。

 今回はさらっと短めになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 このまえがきを読んでくださった方が、あとがきまで読んでいただけたら本当に幸いでございます。


 「ちょ・・・お兄、ほっぺたにご飯粒ついてる」

 「・・・」

 「・・・って無視?」

 「・・・あ?」

 「なに、聞こえてなかったの?」

 「は?」

 「ほっぺた・・・」

 「ん?・・・あぁ」

 「どうしたのさ、お兄なんか今日変じゃない?」

 「・・・・・・」

 「・・・ってまた聞こえてない。大丈夫?」

 「へ?・・・あぁ・・・ちょっと考え事してただけだ。気にすんな」


 帰宅途中にランニング中の佐山・・・いや転校生の佐々山結衣であろう人物に遭遇して、その翌朝。

 ただいま午前六時過ぎ。

 こんな早朝だが、この時間の夢本家の食卓は基本俺と妹の冴希だけ。

 両親は共働きで、二人とも職場が遠く出社時間が早いため五時半には家を出ている。

 昨日の朝は母さんいたけど、ごくたまに昼から出勤の日があるらしい。

 勤め先はかなり大きい総合病院。

 昼から勤務の日はだいたい帰りが遅い。、

 

 まぁそんなわけで基本は早朝から台所に立つ暇のない母さん。

 では、この朝食は誰が用意していて何故俺達までこんな早い時間に食べているのか・・・

 

 「ふ~ん・・・別にいいけど。じゃ、冴希はそろそろ出る準備するね」

 「・・・ん。ていうかさ・・・」

 「何?」

 「今更だけど・・・お前よく朝練前にがっつり食えるな」

 「・・・だってお腹すくじゃん!まぁ吐きそうになる時もあるけど・・・」

 「だから食い過ぎなんだよ。朝食は押さえておいて後からなんか食えよ。その・・・おにぎりとか?まぁどうせ早弁してんだろうけど、いくら走ってたって、食い過ぎりゃいつかデブるぞ」

 「うるさいなぁ!ほっといてよ!思春期の食欲なめんなっつーの!」

 「あ、そ。」

 「っ・・・。あ、でもお兄、いいのかなぁ冴希にそんなこと言っても」

 「っ・・・なんだよ」

 こいつが言いたいことはすぐに分かった。

 「明日この時間のテーブルには冴希の分の朝ごはんしかないかもよ?」

 そういうと思った・・・。

 

 そう、仕事へ行く準備のため朝食を用意できない母さんの代わりに、毎朝台所に立っているのは妹。

 俺たち兄妹がここまで大きく育ち、看護師の資格を持つ母さんが仕事に復帰する事になってからというもの、妹は一日たりとも寝坊することなく早起きをして朝食を作っている。

 まぁその理由も、ただ単に母さんのためだけではない。

 自分自身の競技生活を支える大切な食事だから・・・という。

 ほんと、才能もあるんだろうけど・・・なによりストイック過ぎなんだよこいつ。

 まぁそんなことで、俺もこの時間に起きないと朝ごはんを用意してもらえないため、仕方なく早起き習慣が身に付いたという感じで。


 「・・・すいませんでした」

 「ふっふー。わかりゃいいんだよ。へへ」

 

 なぁ世間の妹属性達よ・・・現実の妹というものはだな・・・こうなんというか、こういうシーンではな、とにかくむかつくんだぜ?


 「そろそろ準備しろよ、遅れるぞ朝練」

 「あ、そうだった・・・やばっ」

 

 その後、自分まで早く家を出でも仕方がないので、俺はテレビから流れてくる音を耳に入れながらもスマホをいじっていた。

 そんな中慌てて学校へ行く用意をし、先に家を出る妹だったが、出しなにこんな事を言ってきた。


 「あ、そうだお兄!」

 「なんだ?喋ってたら遅刻すんぞ」

 「昨日聞いたんだけどさ、今日すっごい速い人がうちの陸上部に入ってくるんだって!しかも長距離!まだ名前は聞いていないんだけど、それが1つ上の先輩みたい。なんか美少女転校生・・・みたいなこと聞いたんだけど、お兄名前知ってる?ていうか知ってるよね?どこのクラスになったの?・・・ってお兄・・・?」

 「・・・・・・」

 俺のフリーズに気づいた妹が怪訝な表情を浮かべたが・・・

 「あぁ、いや・・・きいてないな」

 「はぁ・・・相変わらずそういうことにはあんまり興味ないんだね。まぁいいや、学校行けば分かるし。でも・・・」

 妹の眼はいつもより輝いていた。

 「お前、楽しみで仕方ないんだろ。よかったな、やっとまともな練習相手ができたんじゃね?」

 「それ他の皆に失礼だよ!けどまぁそうだね、かなり楽しみかも。先生がお前より強いって言ってた・・・。」

 ほんとうに楽しそうだ・・・まるであの時の俺みたいに。

 「そりゃいいこった。ていうかそろそろ行けよお前・・・」

 「うあっ!早く言ってよお兄!じゃぁ行ってきます」

 いやお前がマシンガンで話始めたんだろうが・・・。

 「あいよ、事故んじゃねぇぞ」

 

 んじゃ、俺もそろそろ出る準備するか。

 しかしまぁこれでもうほぼ確信した。


 佐々山結衣は・・・佐山有美で間違いないだろう。


 でも、まだ謎が二つ残る。

 なぜ名前が違うのか。

 なぜここまですぐにばれることを分かっていて、俺に嘘をついたのか・・・。

 特に名前については意味が分からん。

 実は俺は一度だけあいつ(佐山有美)の家の前まで行ったことがある。

 夕方一緒に練習をしていて、少し遅くなったので家まで送ったんだっけか。

 その時、そこの表札には確かに(佐山)と書かれていたのだ。

 仮に何らかの理由で佐山有美が自分の名前を偽って俺に教えていたとして、薄暗かったせいで(佐々山)を(佐山)と見間違えた・・・?

 いやそれはおかしい、名前を偽っておきながら家の前までこさせたのだから。

 おまけに名前が結衣・・・有美じゃなくて?

 あー・・・わからん・・・別人?

 んなばかな・・・顔まで一緒で声も俺の記憶とは相違ない。

 んー・・・。

 

 「あかん・・・まぁとりあえず行くか」

 昨日教室で本を探していた時と同じく、頭の中と自室の中を独り言のオンパレードにしながらも準備をし、俺は家を出た。

 ていうか思い出した・・・本返してもらわねぇと。


 どうも比呂太です・・・。

 と名乗っておりますが、諸事情により近いうちにペンネームを変更しようかと・・・。

 まぁそれはさておき、今回はまえがき通り短めになりました。

 そしてさらに今回は・・・といか毎回で申し訳ありません、相変わらずストーリーが流れるのが遅いわけですが・・・もうちょっとなんです・・・サクサクと進めるようになるまでは・・・多分。

 紘也くん・・・ごめん、もう少し我慢してくれ。

 君のモヤモヤも近いうちにといてあげるからね?


 今回もふらっと寄っていただいた方、さらっと読んでいただいた方、最後まで読んでいただいた方・・・皆さんにこの上ない感謝の気持ちを申し上げます。


 まだまだ拙いばかりのストーリーと文章ですが、本作品にアクセスしてくださる皆様のおかげでモチベーションを保ち、少しずつ完結へ歩みを進めたいと思っております。

 ごめんなさい・・・まだまだ序盤ではありますが・・・。


 ではまたお立ち寄りいただけますよう、精進してまいります。

 

 小説を書き始めて今日で約三週間・・・まだまだ自己満足の範囲でしかありませんが、楽しませていただいております。


 いつか多くの皆さんにも楽しんでいただけたら・・・。


 それではこのあたりで一度キーボードから手を話したいと思います。


 2015年4月24日。


 

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