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俺と彼女の日常につき  作者: 寺本 ひろ
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とりあえず再会です?

どうもはじめまして比呂太です。

今回はじめて小説の世界に足を踏み入れました。

これから精進そして精進・・・そして精進の身でございます。

まだまだ拙い文とストーリーですががんばって書きますのでどうぞよろしくオネガイシマス・・・すみません緊張してカタコトに・・・。


家から出た瞬間、後悔が俺を襲う。

「寒っ・・・」

マフラーと手袋くらいして出るべきだったかな・・・。

「行ってきまーす!」

「ちょっと冴希、マフラーくらいしていきなさいよ」

「大丈夫ー、学校までダッシュで漕いだら5分なんだし」


そんな妹と母さんのやり取りを横目に、俺は寒さに縮こまって歩き出す。

全力で自転車を漕いで学校に向かったのは夢本冴希、俺の一個下の妹。

どこから何をどう見てもパッとしない俺とは真逆に、容姿端麗、学業優秀、おまけに陸上部のエースとして1年生からインターハイにも出場する運動万能 ・・・・・・いやあれだよ?別に過大評価でもシスコンとかでもないよ?


とりあえず、(神様ってやつは本当に気まぐれすぎやしないか?)というほどに俺たち兄妹は似ていない。

妹との格差について、ぶつぶつ頭の中で呟きながら歩く俺を、また木枯らしが吹き晒す。

「うぅ……。まぁ歩いて正解だった。」

冬の自転車は寒いし、手がちぎれそうに痛くなる。

俺、あの感覚が極度に苦手なんだよね。


家を出てしばらく歩くと、住宅街と団地の合間にある桜並木を通ることになる。

といっても、今日はまだ2月の10日。

ここも今はまだ、綺麗に舗装されたアスファルトの道とそれに沿って花びらはおろか、葉っぱの一つさえつけない桜が立ち並ぶ無機質な風景だ。

おまけに今日の天気は曇り。

ことごとく見た目も中身も冴えない俺に景色が・・・いや景色に俺が見事に同化している・・・。

色鮮やかなピンクや白の花をつけ、彼らが主役になる季節はまだ少し先だ。

そしてその(彼ら)に俺が含まれる季節は・・・・・・ここからは敢えて思考しないでおこう・・・涙が出そうじゃないか。


そんなこんなで、いつも通りその桜並木をのんびりと歩いて登校する。

日々繰り返される、そのなんでもない一時を俺は嫌いではない。

寧ろそーゆー平々凡々な日々こそ愛すべき日常だ・・・開き直りって大切だぜ?

とにかく,今日もそれなりに一日を過ごせたらなんでもいい。

そんでもってこの先、学校での勉強もちょっとくらいは頑張って、気がついたら成り行きで大学へ行ってて、卒業後はそれなりにサラリーマンをやる。

そんな未来があればそれでいいんだ。


そして今日も、俺は平々凡々へいへいぼんぼんで平和ボケを象徴するような存在で1日を終える。

そう、それでいい。


そんな高校生にしては少し地味というか希望がないというか・・・そんな思考に俺が浸っている時だった・・・


「あ・・・っ」

ふと目の端で自分に向ってくる何かを捉え間抜けな声を出した時にはもう既に遅かった・・・。


ドンッッ!


「ひゃっ・・・・・・!」

「どぅふっ・・・」


学校まであと少しというところで目印の酒屋を曲がるときだった。

耳にはイヤホンをつけスマホの画面の中ゲームに集中し半分別の世界にとんでいた俺の脇腹めがけ、何やら鉄の塊らしきモノが奇襲攻撃を加えてきた。

因みに、「ひゃっ……」なんて可愛らしい奇声を発したのはもちろん俺ではないよ。


「ゔっ・・・いっ・・・ってー・・・・・・」

「っ!...ご、ごごごご、ごめんなさいっ!」


声の主は動揺しまくっていた。


「・・・だ、大丈夫ですか⁈」

「んあ・・・な・・・なんとか・・・」

目を向けるとそこにいたのは俺と同じ学校の制服を着た女の子だった・・・。

なんかアニメやマンガでありそうで、しかもテンプレ要素満載な主人公とヒロインの衝突劇的な展開だった。

そしてもちろんこういう時、だいたい相手は美少女なんだよね。

そんでそれが運命の出会いで、その子と仲良くなってその他ヒロインがたくさん登場して・・・はい主人公のハーレム学園ラブコメ物語始まるよー的な?

素晴らしい実にすばらしい。

ただし、それが自分の身に起きればという条件付きで・・・いやでも・・・そう言う感じのアニメとか実は大好きだったりもするし。

あ、ここで暴露ね?なんとなく詠めていたかも知んないけど俺もオタクって言う(設定)なんだよ?

あれ・・・(設定)って何の話だろう。


まぁそんなことはさておき・・・


この現実世界にそんなこと(美少女との運命の出会いなんてこと)あるわけないよね。

ありえないよね・・・ほんとありえ・・・・・・なくはなかった?


そう、目の前の彼女は誰が見てもおそらく・・・いや間違いなく美少女と言うくらい整った顔立ちだった。

そして、いやしかし・・・さらに・・・?

なんという接続詞を並べたらよいのか・・・つぎの瞬間の展開をれは全く詠めてなかった。

先に言っておこう、運命の出会い・・・なんていう甘い衝突ではなかった。


「け、けがとかしてませんか・・・?」

声を震わせて泣きそうな顔で(たぶん)恐る恐る(たぶん)俺を覗き込む彼女になんだか申し訳なく感じた俺は、痛みを我慢して平然を装った。

「あ、あー・・・大丈夫。ちょっと擦りむいたくらいだし・・・丈夫なんで!(苦笑)」

俺はがんばって作った笑顔で彼女を見上げた・・・とその瞬間だった。


「ならよかったです・・・え・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「え・・・?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「・・・紘也?」

 彼女が小さく呟いたのは・・・俺の名前?

・・・・・・・・・・・・・・・っ。

「・・・・・・・・・・・・あ・・・!!!!!!」


 

その時、いやまさかのこんなところで俺は・・・いや(俺たち)はある意味運命的な出会い・・・ではなく・・・再開・・・を果たした?

マジかよ。

・・・ていうか、なんでここにいるんだよコイツが。

ということで、かなり短い第1回目の投稿となりました。

一瞬で読み終えてしまったと思いますが。

読んでくださった方本当にありがとうございます。

毎日ちょこちょこ更新はさせていただこうかと(なるべく)思いますので

どうぞ気長に、暇つぶしに・・・また目を通してくだされば幸いです。

では次回ですが、どうやら紘也の平凡な日常の崩壊劇スタートといったところになりそうで・・す?

2015年4月3日。

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