表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
③堕女神の工程  作者: 邑 紫貴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/11

男……ですか?


「浩、普通さぁ~~?私、でしょ?」

「うるさい、黙れ!」

殆んど無傷……どんだけ、ケンカ慣れしてるんだ?!

「酷い……か弱い女の子に。泣きそう……」

「俺が、泣きそうだ……」

奇利は、すっきりした顔……で、笑う。

「浩君、苦しい……よ。」

俺の腕の中、顔を真っ赤に染め……ジタバタ。

「秋、俺……お前のことが好きだ。」

「……ぇ……?」

ぷくくっ……

「……え?何、嘘なの?ね、……浩君……嘘……?」

俺は、間抜けな声と可愛い顔に……笑っただけ。

まさか泣くなんて……

「ごめん……違う、嘘じゃない。」

「……うそぉ~~。……っ……ぅ~~。」

「あぁ~~あ、泣かせた!いけないんだぁ?」

「……まだいたのか?見物料取るぞ。」

「えっ、それは困る。じゃ、秋……頑張れ!」

逃げ足の速いこと……。

「……恵理夏の言ったとおりだ~~。」と、涙目で……女神の微笑み。

恵理夏……の、言うとおり??いや、それはないだろ??

「へへっ……浩君、私も……好き……。」

あぁ、嬉しい……幸せだ……。

女神は、目を閉じ……俺の唇を待つ。

【ゴク……ン】

ドキドキ……そっと重ねる。柔らかい……

目を細め、手を秋の後頭部に回し……引き寄せる。

「……んっ!?」

柔らかい……舌が、俺の唇に触れる。

!?

つい、理解できず……唇を離す。

「……?浩君?……何か間違った??」

だ……堕女神ぃ~~~~!?

恵理夏……あいつ、あの、悪魔……かっ!!

口の残る感触で、俺の理性と……何かが戦っている。

畜生ぅ~~!!

「秋、いい?今後、恵理夏の言うことを聞いてはいけません。」

「イ・ヤ♪」

……イヤって……言った?

「だってね?この告白も……恵理夏のおかげなのよ?」

「…………。」

まさか、はめられた?計算済み……かっ!!

「ふふっ……私も、よく分からないけどね?恵理夏が、奇利について行きなさいって!」

……あいつ……わざと、秋を危険な目に??

いや、奇利の強さを知っていれば?いやでも……。あの悪魔っ!!

脱力感に、いろんな考えが頭をグルグル……頭痛がする。

そんな俺の隣を、女神の笑顔で歩く秋。


「あらぁ~~。上手くいったのねぇ。」

悪魔の登場。

「……恵理夏、本当は……秋に召喚されたのか?もう役目は終わっただろ……魔界に帰れ。」

冷たい目の俺に、ニヤリ。

「ふふっ……浩、お願いが叶ったら……あなたの魂をもらう約束なの!」

「……おいおい……」

「本当だよ?」

…………。

秋の真剣な……眼。えぇ?!!

「え~~っと、秋?俺の魂……取られたら、死んじゃう……よ?」

「……ぷぷっ……きゃはははは……」

……騙された……いつ、こんな高等な技術を??

「恵理夏は、人間よ?」

「解ってるって。……恵理夏、どうして黙ってるんだ??」

その方が、よっぽど怖い……。

「ふふっ……クスクス……別に?」


「お、早いな!浩、もっと……頑張れ?あ、いい薬……買う?」

「……何の、話……かな?」

「え……?我慢……ぐっ……」

下品な親父が……もう一匹!!

「黙ってろ!お前ら、秋にオヤジなこと教えるの禁止!!」

「約束は出来ないわ。だって、どれがオヤジなのか……分からないもの~~。くすくすくす……ん?教えてくれる~~??」

「身体で、教えて欲しいなぁ~?」

こいつ等ぁ~~。

怒りに震える俺が言葉を出そうとした、その時……

「奇利!!」と、遠くから叫ぶ声。

「…………。」

今までに見たことのない、奇利の真面目な顔。

誰だ……?もしかして、例の……男?

能天気な顔で、嬉しそうに校内……しかも、廊下を走ってくる。

抱きつく寸前、奇利の回し蹴りが決まる。

「……ぐふっ……」

「……てめ……今まで、どこに!!」

「えぇ~~?マグロ船を捜して旅をしてたんだ。」

マグロ船……?借金返済の為……??

「……で、何故……今更……ここに?」

今度は、奇利が怒りに震えている。

「あぁ、ロ○ロクだよ!で、一気にお金持ち?俺の父さんの許可ももらった、結婚しよう!奇利、愛してる!!」

……俺たちは、誰も……ついていけなかった……。

「この……運がいい男……は!!」

怒鳴りながらも、嬉しそうなのは……俺にもわかった。

……が、驚くのはまだ早かった。

「あぁ、はじめまして。産休の代理で来ることになりました。桃字もものじ 利付りつきです。」

…………。

「先生ぃ~~?!」

こいつ、先生のくせに……奇利に、手を……?

「利付、ここ……学校……」

はぁ……と、ため息の奇利。

「くくっ……面白いな~~。」

笑っているのは、恵理夏だけだった……。

そんな騒ぎの中、秋が俺の服の裾を引っ張る。

「……?どうした……?」

うるさい声の中、耳を傾けると……

「ね、浩君……。秋ね……H……したい。」

…………。

【ボッ……】

顔が熱くなる……不意打ちだった。

俺を上目に、ダメ?……っと、首を傾げる。か……可愛い……けど……

その騒動を抜け……空き室へ……


そう……結局、女の子を悪い子にするのは……男の子。

「秋……本当に、こんな所でいいの?」

「うん……。大好き……浩君。」

「秋、俺も好き。俺の……女神……」

そう、俺だけの女神を……俺が、……堕女神にする……。




男が、堕女神にするのは……他にも……。

もう一人……例を挙げましょう。

次は……ハラ黒王子 海乾みかわ あおが堕女神を作る?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ