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③堕女神の工程  作者: 邑 紫貴


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3/11

仲間一匹……追加?


時期外れに、転校生。

親が亡くなり、親類の家に引き取られ……転校してきた。女の子……

葉山はやま 奇利きり好きなものは、金!好きなことは、商売!!」

……俺は、何故か悪魔……恵理夏を見る。

ニヤニヤと、獲物を見つけたような……仲間を見つけたような顔。

秋は、目を輝かせ……「……いい女……勉強……くふふ……」と、嬉しそうだ。

秋……お前の、良い女って……何だ??基準はどこだ?!

前に立っていた奇利は、悪魔を見つけ親指を立て……合図する。

悪魔も、それに答える。何だ……?知合いなのか??


「「バカだな、同類は匂いで分かるんだよ」」と、二人同時。

HLが終わったあと、疑問をぶつけた俺に……常識を知らない奴だと、バカにした顔で答える。

それをメモる……秋……

頭が痛い……。悪魔の仲間が増えた。

「おい、恵理夏……。本当は、奇利を召喚したんだろ?」

頭を押さえる俺に、恵理夏は怪しく微笑んだ……だけ。

【ゾゾッ】……まるで、本当に召喚したと思わせる。悪魔……。


「ね、ちょっ……恵理夏!あの、かっこいい人!誰?ダレ?」

奇利……恋愛回路があったんだ。ちょっと、意外だった……。

「あぁ、私の彼氏よ!」

彼氏?いたの?!

「何、意外な顔して……面白い顔ね。」と、恵理夏が俺の顔をバカにする。

いや、今はそれどころじゃない。

「ちぇ~。お手つきかぁ……」

「お手つき?!」

奇利の台詞を、必死でメモル秋。

そのノートを奪いながら、秋に訊いた。

「秋、知ってたの?」

「うぅん!知らないけど、どうでもいいことでしょ?」と、睨まれた?

確かに、どうでもいいが……。

不機嫌な秋が、必死でノートを奪おうと……高く上げたノートに、可愛くジャンプを繰り返す。

それを微笑みながら、楽しむ。

奇利は、好奇心いっぱいで、質問を悪魔に浴びせる。

「で、名前は?」

「ふふっ。まだ集会に参加してないから知らないか。彼、生徒会長の……」

「会長?!!」

俺の叫び声に、悪魔は微笑む。

「くすっ」

……この悪魔、まさか学校をのっとるつもりか??

「やぁだ。浩、私のこと……好きだったのぉ?」と、上機嫌な笑み。

本気じゃなく、からかう笑い。この野郎……。

「浩君、私というものがありながら!」と、奇利。

「~~っ!!黙れ、この悪魔ども!全く、そいつも……頭いかれてるのか……?こんな女を彼女にするなんて。」

「やったぁ!!」と、秋。

手を下ろした俺から、ノートを取り戻し……くふくふと、笑っている。

……あぁ……何て、堕女神……。

「恵理夏。お前……」

ん……?奇利が、クラスの女からお金を受け取った。

「……奇利?何、その……お金?」

怖いが、訊いた……。

「え?噂の真相の代金!」と。千円札3枚を何度も数える。

「……真相?」

「あぁ、私と彼が付き合ってるって?」

……金?!

「くすくすくす……面白いわね。奇利、あんた……好いわ!」

「……ふふふっ。私は、高いわよ?くくっ……恵理夏なら、サービスしちゃうけど?」と、二人が抱き合う。

「止めろ!公衆の面前で!!」

クラス中が、二人を見つめる。……赤い顔をして。

それを、近くで座り……秋がメモリながらうなずく。

何が?!

「秋、いい加減にしろ!!」

「いや~~ん。」

「ま、お子ちゃまには分からないのね?」と、恵理夏は俺の唇を指でなぞる。

「ふふっ。教えてやろうか?そうだな、浩なら……クスッ」と、奇利が後ろから抱きつく。

~~っ!!こいつ等、調子に乗りやがって!!

「離れろ!俺に、触るな!!」と、振り払う。

「…………。」

そんな俺を、冷静に……秋が見つめていた。

「……秋?」

俺の視線に、作り笑顔……?




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