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316 シュレッダーに流し込んだ
コールミーからの手紙はあっさりしたものだった。
おかげさまで、シュウさんのことはすっきりしました。
年寄りの物忘れ。きっとそのうち忘れてしまえるんでしょう。
シュウさんにお会いになったとき、よろしく伝え願えませんでしょうか。
コールミーが、礼を申していたと。
シュウさんの幸せを願っていたと。
そして、礼がしたためてあった。
ルリイアさんからのお声掛けもあって、元の職場に復帰できそうです。
いろいろお世話になりました。
本当に、ありがとうございました。
ジンちゃんにもよろしくお伝えください。
また、競馬場でお会いできる日を楽しみにしています。
膵臓癌のことは書かれていなかった。
職場に復帰しても、どこまでやれるかわかりませんが、歳ですから、と滲ませてあっただけ。
これがあの男の美学なのだろう。
これらの手紙をコピーはしたものの……。
三か月に及ぶ推理の結末として、答え合わせとして、見せてやろうと……。
しかし。
せっかくの初詣、もう陰気な話はごめん、だろうか。
だよな。
今コピーしたばかりの手紙をシュレッダーに流し込んだ。




