305 ヴォルガへのお礼としての情報
溜まりに溜まった仕事に打ち込み、たちまち水曜日、学校に出勤する日になった。
ミカンやピンクタグらに会える。
こんなに晴れやかな気分で学校に行くのはいつぶりだろう。
ヴォルガが奈良県警へ手配した。
結果、奈良の古社跡、崖近くの山中から女の腐乱死体が掘り出された。
イオ。
死後半年くらい。
守衛は落ち込んでいるだろうが、お悔やみの言葉をかけるしか、できることはない。
ハルニナは、エヌケイビー以下、PHの抗争に関わったカニを全員、人間界に戻した。
PHのことは漏らさない、という条件を付けて。
裁きはやはり、日本国の司法の手で。
殺されたルアリアンの死体はすべて、妖怪連中の手によって、エヌケイビーの事務所に運び込まれてある。
すでに、全員が逮捕されている。
エヌケイビーは、ルアリアン大量殺人の首謀者として。
そして、イオ殺害の犯人として。
アサツリやキリコらに人殺しをそそのかした罪で。
コールミーは釈放されるだろう。
大量殺人には、そして五芒星のどの事件にも関わっていないことが判明している。
もちろん、エヌケイビーらはPH内の抗争だとは言わないはず。
何か別の理由。
嘘を重ねることになるが、ハルニナはそれでいいんじゃない、と言っていた。




