304 わかってたことじゃん!
それからは、やけ食いに、やけっぱちの候補者探し。
ココミクが復活。エヌケイビーやペンタゴンの従業員も。
清掃のおばちゃんローズロズ、下着屋店長、大学の守衛まで出てきては、もはや収拾不能。
シュウ、ラン、ンラナーラ、お館様の名が出なかったことが不思議なくらいに、広がっていった。
このまま終わってしまえば、ヨウドウとの約束を果たせない。
今日のところをどう始末をつけるか。
明日になれば、あるいは明後日になれば……。
と、ここで、ジンが粘り腰を見せてくれた。
「わかってたことじゃん!」
私たちの力でできることって、限られてる。
そこにミリッサやランや、ショウジョウさんまで加わってくれて、ここまで来た。
でも、何かを、というか誰かを突き止めるところまではいかなかったってこと。
今日のところはね。
「うん。でも、悔しいよ」
「アイボリー、それ、みんな一緒」
「悔しー!」
とミカン。
「うん、今日が最後って言ったけど、どうだろ。新情報も今日、たくさん出たことだし、ボク、もう少し粘って考えてみたい。いいかな。許してくれるかな」
娘たちが頷いた。
「ガリさんは? いい?」
「私もジンさんの意見に賛成です。ミリッサ先生のお顔を見ていると、もうちょっとやれ、って書いてありますし」
視線が集まった。
「ガリさん。そんなに俺の顔、アニメみたいにわかりやすい?」
「ええ、ええ。ランさんのほくろじゃないけど、先生の顔のパターン、研究するまでもなくわかりやすい。だから、よね」
「だから、なんなんです」
「この子たちがついて行くのは」
ヨウドウまでが言い出した。
「お、そうか。ガリさん、さすがだ! こいつがなぜ学生たちに人気があるのか、今、分かった! 単純だからだ!」
「おいおいおい!」
「あん? 不満か? なら、言いなおす。裏がないからだ!」
ジンが最後を締めた。
「じゃ、ミリッサもガリさんもヨウドウ先生もOKみたいだし、後四日だけ、頑張る。木曜部活、そこで最後の案出しをする。いいかもって案が出たら継続するかもしれない。出なかったら、きっぱり諦める。いい?」




