300 火曜から月曜というくくり
ジンが口を尖らした。
「ミリッサ、説明してよ」
「ピンクタグ、あのでかいマップ、持ってきてる? ルリイア、大きめのカレンダーある?」
広げられたマップ、五芒星の星の頂点に死んだ人の名を書き込んだ。
カレンダーには根本道場に入った人の名を書き込んだ。
「火曜から月曜というくくりで見るとどうなるか」
チサとクワッチーサビラの名を丸で囲んだ。
レイミとアサツリとキリコを、四角で囲んだ。
「つまりな。チサとクワッチーサビラは同じ週に、同じように五芒星巡礼をしていたことになる。当然、各巡礼地で出会うこともあり得るよな」
「……、それで……」
「レイミとアサツリとキリコもそう。一週間遅れで、三人、火曜の深夜に同じところに巡礼に行く」
「殺せというお告げを聞いた人が……」
「同じ火曜日の夜に……」
「そういうこと」
ここで、ショウジョウに向き合った。
「ショウジョウ殿、出番でござるぞ」
「かしこまった」
「各巡礼地で、ほかの死体はあったか?」
「ございました。奈良の古社跡でございまする」
「他の四か所は?」
「見つかりませんでした。何百年も前の死体は、ワレらでもわかりませんが」
「うむ。ありがとう」
ジンと目を合わせた。
このまま、俺が推理会議を進めるか?
それとも、ジンが進めるか?
ジンの免疫力、恐るべき。
新たな死体が出たと聞いても、顔色一つ変えることはない。
ジンだけではない。学生らはみな。
え、という顔をしたのはヨウドウのみ。




