293 殺人事件の犯人ははっきりした
「五芒星巡礼地すべてで事件。それに、今のピックパットの供述。それからキリコの自白もそう。つまり巡礼に関係してる」
殺された人、犯人、それぞれに、何らかの願いがあった。
ま、願いがあるからこそ、ペンタゴンに行って根本道場に入るし、巡礼にも行くんだけどね。
そこにSNSに上がってた情報。
巡礼中に人を殺せというお告げ? があったって話。
ランの話では、悪い妖怪? いたずら妖怪? アウトロー妖怪? があそこに巣食ってて、根本道場に入った人にそそのかしてたってことだった。
じゃ、これが、根っこの原因?
違うよね。
その妖怪、殺人事件より前に成敗されてる。
「それ以降も、コロシヤ商店街の喫茶の初恋マスターが毎夜、監視してるんだよね」
「そうよ」
「ということは、ペンタゴンに妖怪はもういない」
「うん。ハツコイ、ああ見えてもやりてだから」
つまり、妖怪の仕業じゃなくて、なにか、別の声。
あっさり言うと、誰かがささやいた。
人間が。
って、ことになる。
それは誰?
何のために?
単に、面白がって?
これが、今回の推理の目的。
それぞれの殺人事件の犯人ははっきりした。
変にこねくり回して、別の新犯人を捜そうなんてことはしない。
「ここまで、いいかな?」
ミカンが手を挙げた。
「私たちが競馬場に閉じ込められたこと。これは事件に関係ある?」
ジンに代わってアイボリーが答えた。
「五芒星。古代の魔獣を封じた陣。その点では関係あるけど、殺人事件には関係ないと思う」
その通り。
次はブルータグ。
「クワッチーサビラさんが自殺した原因。これはわかるん? 推理を進めていったら」
「どうかな。けど、そのつもりで推理する」
ジンが正直に言った。
「他には?」
ピンクタグが、
「イオさんのことは?」と聞いた。
「うーん。そこもまだよくわからない。関係するのかしないのか、ってことも含めて」
「そかー。守衛さん、安心させてあげたいな」
「だよねー。でも、うん、まだわからない」
ほかに質問、ないみたいだから、続けるよ。




