280 いいこと、思いついちゃった
その再開催の労いの会? 親睦会? は、来週土曜日に決まったという。
「それで、先生。誰を追加で誘われます?」
むう。
難しい。
学長か?
さすがにそれはないな。
シュウ、かな。でも、関係ないかなあ……。
ココミクか?
卒業生を言い出すときりがない。
ヲキの顔も浮かんだが、それこそ関係ないか。
「妖怪連中は誰が出席するんだろう」
「それも、先生とランさんで決めたらいい、って仰ってました。お館様は、自分は最初に挨拶だけして宴には出ないと仰ってました」
「ふむう。じゃ、ランに任せるか。人間の方は、昨日のメンバー、プラス、シュウだけでいい」
「ねえ」
とガリが言い出した。
「贈り物、お館様への。なにか、考えません?」
お、さすがガリさん。
いいところに気が付く。
「思ったんですけど、人間の持ってるもの、妖怪さんはすべて手に入れてますよね。それこそお館様なんて、欲しいけど手に入らない、なんてモノはないでしょう。だったら」
「いい案、ある?」
言い出しておいて、ガリは逡巡している。
「ご迷惑かな……」
「なに?」
「ピント、外してるかな」
「なになに?」
「もし、ランさんのように人間の姿になれるのだったら」
案一 超一流リゾートホテル宿泊券。
案二 高級洋酒のセット。あっちはウイスキーとかブランデーとか、出ないし。
「お館様って、男性?女性?」
「女性だろ。ん、違うのか?」
「まあ、そうなんでしょうね。だったら、案三。高級エステサロンご利用券」
「お芝居とか、ミュージカルとか、大相撲の鑑賞チケット、とか」
どれもこれもいい案だとは思うが、どうにもピンとこない。
格としてチープすぎる。
メイメイがニヤついている。
「なんか、いい案、ある?」
「フフ、へへ。いいこと、思いついちゃった」
「なに?」




