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黒い星たち


 僅かな騒音と律動によって光が暗くなっていきました。そっと上から見えないものが降りてきます。何処よりも近くからゆっくり落ちてきました。それの表面には闇が蠢いていました。光ではないのですわ。光を観る者たちが蠢くものたちであったのです。

 誰も光るものを観たことは有りません。だから自分たちが思う光を作っているのです。ゆっくり形を変えていき、眠気がするほど気の遠い時間をかけて光っていようと考えました。瞬いたり、滲んだりしました。一際大きく動いたり、止まったままであったり色々しました。

 そういった行為が永遠に続いた後、自分たちのなかの光を彼らは見つけました。そしてその光が消えていくことを見つけました。ですがなにもしませんでした。なにかを為すことをしないし、出来ませんでした。重い闇を押しのけて別の闇をみました。


 

 きらきら光らない星たちは星と呼ばれません。黒い星は光を消すときにしか輝けません。誰にも彼らを代価なしにみることは出来ません。漂っていたのは終焉でした。この星たちに流れ着いたものは終焉の音だけでした。その音は静寂と呼ばれていたことも有りました。何処までも響き渡ります。しかし黒い星と同じように近づくことしか出来ません。それは何処にもなく関わりあえないのです。もし誰かが彼らと触れ合えるとしても私は遥か先であろうとそう出来ません。

 重い星を

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