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ボイスリアクト  作者: 夕村奥
第二章
17/31

番外編 ファシーの両親

執筆中

俺たちは道なりに進んでいき、ついに山道を終えた。懐かしい風景を思い出し感極まった。荒野をしばらく進んでいくと4匹のブラックウルフが現れた。

「ググウゥ」

「グガウ」

狼がこちらへ近づいてきたところファシーの父が前に出て、見たこともないポージングをした。するとそこから吹雪のようなものがブラックウルフ4匹を包み込むくらいの広範囲に放出された。1匹の狼以外は範囲が広く速い攻撃だったのでかわすことが出来ずに凍ってしまった。

「ザッザッザッ・・・」

一匹の狼がこちらに向かって突進してきた。しかしファシーの父が同じように吹雪を放出しあっという間に凍った。束の間の出来事だったので、何も感じることはできなかった。歩き出して数時間、8メートルほどのドラムスコーピオンらしき姿が見えた。俺は逃げるべきだと思ったが団体はそのまま進み続けた。やがてドラムスコーピオンもこちらの存在に気づいて

「ブブウオオオォンッ」

猛スピードでこちらに尻尾を振り回してきた。するともう一度彼が前に出てその進歩に向けて吹雪を発射した。吹雪が直撃した瞬間、尻尾の周りに氷がまとわりつきそれを狙って彼が猛スピードで動く尻尾を受け止めた。

「とりゃ」

彼は尻尾を持ち、モンスターごと投げ上げ3メートルほど飛ばした。しかしモンスターはまだ動けるようだ。彼はもう一度ポージングをして吹雪をこれまでより高威力で発射し完全にモンスターを凍らせた。巧みな精霊使いでファシーが頼るだけのものはあると思った。また一直線に目的地に向けて歩みだししばらくすると日が沈もうとしていたので、野宿することになった。ファシーとの約束で両親にもばらさないということだったのでテントは出さなかった。なので危険が伴うので両親とウォーラーが監視することになった。ウォーラーは監視しなくてもよいと言われたのだが、彼は人助けが好きなので監視することを望んだ。夜はシャドーウルフが2匹出没したのだが、母親の召喚獣で倒したらしい。夜が明け、歩き出し数時間また現れた。今日の当番は母親だったので、母親が基本的に戦闘に参加した。本日初めの戦闘はブラックウルフ4匹だった。しかし普段よりすこし大柄だった。彼女は召喚魔術を使用し地面に魔法陣が描かれ、動物の外形が現れ体長3メートルほどのモンスターが出現した。その外見はゴリラそっくりでとても狂暴そうな召喚獣だった。召喚獣はモンスターの方に走り、大きな腕でブラックウルフめがけて腕を振り回した。しかしそれを避けたブラックウルフはゴリラに突進した。すかさず仲間の狼が一斉に召喚獣に向かって嚙みついてきた。ゴリラは1匹の突進をおなかで受け止め、かみついた3匹を振り払おうとしたのだが手でつかめないという絶妙な位置にしがみついていたので振り払うことはかなわず。しょうがなくゴリラは上下飛びを繰り返し狼3匹を振り払うことに成功した。ゴリラは怒りはじめ、狼をにらみ威嚇のポージングをした。狼も威嚇返しをして両者位置に着いた。ゴリラが大きな拳を大きく振り上げ、思いっきり地面に振り下げた。

「ドドオオオオンンッ」

地面が大きく揺れ狼が宙に飛び上がった。

「ドドオオオオンンッ」

ゴリラはもう一度地面を叩き、狼が宙を舞った。狼は2度地面から大きなダメージを受け、しびれて動けなくなった。ゴリラが4匹に近づいたところ4匹は逃げていった。その日はこの戦闘で終了だった。

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