のろのろと。
ゴルツ視点です。
妖魔の村に10日も滞在したが、英雄リューリュ・アルガの孫娘とは拝謁出来なかった。
ダークエルフの最大部族、アルガ族先代族長、英雄リューリュの一言は魔王さえ恐れさせる。
商館長から、その孫が村に滞在していると聞きつけ、予定を伸ばして粘ったが叶わなかった。
もし、コネが出来たら金貨何枚の価値になっただろう。
商館長にもう少し贈り物すべきだったか……悔やまれる。
馬車2台分の穀物は、そこそこの価格で売れた。
予定を伸ばした分、冒険者に払う経費が増えたのが惜しい。
一つ後ろの馬車の御者台に座る[先生]は村でドワーフ鋼の鉢金、甲手、脛当てを購入したらしく、より凄みが出た。
他の新米冒険者達への睨みとして、わかりやすい強者は必須だ。
舐められると、勘違いをした馬鹿者が反乱を起こす。
今日も街道をのろのろと商隊は進む。
「明日にはハルピアに付きそうです。」
下男の代わり映えしない報告を受け、欠伸が出た。
アヤメも冷夏も色々プレゼントを貰いました。
この章はこれで終わりです。
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私の黒歴史がまた1ページ。




