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魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第6章 商隊護衛

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馬車の中で

デグが空気になってますね。

きっと偉い人に呼ばれて緊張しているのでしょう。

国境の街ノウルに戻ると、ロバートはちょっとした英雄になっていた。

街道に巣食っていた魔獣マンティコアを討伐し、山賊を討伐した英雄。


騎士ノウルの血筋を街の人々は褒めそやし、マンティコアの首は城に飾られると言う。

病のブリオン・ノウルにかわり、ロバートの兄ジェフリー・ノウルから[五芒星]は城に招かれた。


「男ばかりの6人兄弟でな。」

「家を出た俺以外、他の兄弟は4つある領地の村に代官として追い払われている。」

「残った次男のジェフリーが、クソ野郎だとわかるだろう。」

馬車の中でロバートが話す。

差し向けられた馬車は2台、この馬車にはロバートと弟と乗っている。


「[流星召喚]の事はどうするんですか?ブレナにも訊かれましたよ。」


「ミケを疑っていただろう。うまくはぐらかすさ。」

「もちろんレイカにもミケが話してあるはずだ。」

ロバートが対策は済んでいると答える。


「前にジェフリーに招かれた晩に決めたんですか?」

「レイカのことを自分達兄弟に黙っていたのは何故です?アヤメは知っていたのに。」

ロバートに疑問をぶつける。


「アヤメが知っていたのは偶然だ。」

「俺が知ったのも、[流星召喚]の作戦を決めたあの晩だ。ミケの発案さ。」


「あの日はロバート……」

もう一つ訊きたい事があった。


ゆっくり走っていた馬車が城に到着する


「後はミケにきいてくれ。」

ロバートは馬車を降りながら、早口で答えた。

「マンティコアの件は想定外だ。俺はダークエルフだと考えていた。」


城での儀式は滞りなく終わり、翌々日には追われる様に商隊は街を出発した。


ミケにあの日の事をたずねる勇気が自分にはない。


お話上普通に話してますが、板バネなく、ゴムタイヤでもない馬車で話したら確実に舌噛むでしょう(笑)

それに車輪の音も酷いはずです。


私の黒歴史がまた1ページ。

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