表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第6章 商隊護衛

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

71/385

お昼の講義

(口の悪い魔導書なにしてるんですか〜)

『この世界の常識的事柄をを知らない冷夏に夢で講義している』

『少しづつ知識を増やしているはずなんだが……』

お昼ごはんを食べたあとは眠いよぉ〜。

大地母神殿の中庭で、のんびりしている。

う~んと、午後の予定は……


『さて今日は魔王戦争についてだな。』

魔族と人間と妖魔。

太古よりこの3つの勢力がこの世界では争ってきた。

エルフを4つ目の勢力と言う者もおるが、ダークエルフ独立戦争以降は、エルフは中立を気取って森に引きこもっており歴史に関与していないから無視して良い。


小競り合いは数しれず、小規模な戦争、紛争は絶えたことがない。


そのなかでも、魔王戦争と呼ばれる戦争がある。

一般に魔王戦争というと二回の大きな戦争を指す。


一度目は[冠の魔王]が起こした侵略戦争。

世界統一まであと一歩にまで迫った。


この魔王は兵農分離を進めた他、妖魔の主力部族だったオーク諸部族を寝返らせて主力にするなど、4つの軍団を駆使して戦った。


旧魔王軍といえばこの時代の魔王軍の事。

人間、妖魔、双方と戦端を開き圧倒したのだから恐れ入る。


魔王が異世界召喚された初代勇者のパーティーに暗殺されて、軍団長どうしの争いがおこったのと、妖魔軍の大反抗で魔王軍が瓦解し終結した。


人間世界では勇者の功績が強調されてるが、一番の功労者は勇者のパーティーに参加し、勇者の剣を作り、妖魔軍の大反抗を画策した高位ダークエルフだろう。

人間は棚ぼたを拾ったに近い。


このときの縁でダークエルフ族とドワーフ族は今でも友好的だ。

またオーク族は極端に数を減らし、今は魔族領に近い山岳地域に数部族が暮らすのみになった。


二度目は先代魔王[堤防の魔王]が起こした侵略戦争。

飢餓に陥った魔族領とそれでも相争う魔族諸侯の目を人間世界に向ける為に侵略したとされている。


ちなみに妖魔達とは開戦前に中立不可侵条約を結んでいた。


緒戦で人間側は大きく負けたが、食料補給が続かない魔族側も攻めきれずにいたところ、先代勇者が魔王の暗殺に成功。

魔王軍が撤退して終了した。


二度とも勇者による魔王の暗殺で人間は……



「冷夏。冷夏!」

アヤメの声がする。

あ!

いつの間にか寝てた。

「アヤメ!こっちだよぉ〜」

私は飛び起きて手を振る。


「冷夏、ケリー先生が探してます。……」

なんだろう?

補習とかでないと良いなぁ。

(お昼のあとは眠いですよね~。)


私の黒歴史がまた1ページ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ