表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第5章 仮面の魔女

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/385

聖女の村

ミモザの後日談です。


こうして伯爵と魔女ミモザの交渉が始まることになったがなかなかの難題だった。


結局決着には30日以上日数を用した。

政治的決着が、なかなかうまくつかなかった為だ。

(親書が行来するたび伯爵からの指名依頼で[五芒星]は行き来した。)


魔女ミモザの主張は伯爵に下級騎士の地位とミモザ村及び魔女の森の領有権の再確認を求めること。

もちろん認められたなら納税や兵役義務を果たすと言う。


魔女ミモザの主張の根拠は3代前の伯爵からの公文書があると言う事。

一度伯爵の文官と同行し、確認に行って一緒に見た。

古い形式だが、書類的には問題がなかった。


魔女ミモザの主張を伯爵の顧問神官から知った至高神の教団は猛反対した。


魔獣が下級騎士として領土を持つなどあり得ない。

魔女討伐隊を出すべきだ。

最低でも冒険者に討伐依頼を出すべきだと主張した。


伯爵側は自分の曾祖父が出した書類控えを確認して、確認がとれたらしい。


書類が公式な物なら伯爵側は認めざる得ない。

認めなければ過去伯爵の出した公文書全てに疑問が生じてしまう。


大地母神殿が仲介に入り妥協を促したが至高神教団は条件を出して粘った。


至高神教団の条件は、村にも大地母神殿にも属さない第3者を代官にすること。

流石に魔獣に直接支配された村は至高神教団的に許し難い。

代官は至高神の神官を出すと主張した。


そして先日やっと、伯爵の名で布告が出された。

①[聖女ミモザ]の村、及び近隣の森は下級騎士ミモザ・リヒテが領有すると認める。

②大地母神簡易神殿は[聖女ミモザ神殿]に格上げされ大地母神官が常駐する。

③しばらくは村長は置かず、代官として魔術師ククルを任命する。


③については、大地母神殿が手を回し魔術師ギルドと謀って、借金の返済の肩代わりを条件にククルに代官を押し付けたのだ。


実際は派遣される神官が村を差配する事が多くなるだろう。


布告を見たミケは笑っていた。

ククルはある意味見捨てられたのだ。

下級騎士は1代限りですが、寿命のない魔獣を任じてしまうと……。


この章はこれで終わりです。

よろしければ、感想、評価をおねがいします。

色々あり、投稿ペースかわりそうです。


私の黒歴史がまた1ページ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ