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魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第5章 仮面の魔女

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合戦

ミモザ視点です。

「あんたはうちをまもれ」

スケルトンウォリアーの剣盾持ちに命じる。


「あんたらははむかうものをけちらし。」

同じくスケルトンウォリアーの剣持ちと槍持ちに命じる。


森を出て村に向かう。

私自身は魔歌を奏でる。

聴くと演者を見たくなる歌。

旧魔王軍メデューサ運用戦術の一つ。


村側も朝になったら森に攻めてくる作戦をたてていた。

冒険者を狩り出す予定だったらしい。

戦う相手と思惑が合うから合戦という。

昔どこかできいた。



開戦。

10人を超える、武器をもった村人が向かってくる。

先陣を蹴散らす。

石化した村人は5 〜6人

押し出したスケルトンウォリアーが討ち取ったのが3〜4人。

あとは逃げ出した。

私には誰も近づけてない。


軍ではメデューサが髪の蛇達に頼る時はもう負けていると習った。

この調子でゆこう。


村の外で魔歌を奏でて顔が覗いたら目を合わせる。

鬨の声をあげて歌を聴こえにくくしつつ、複数の弓兵で狙う対抗策が出来るまでは人間軍を面白い様に蹴散らした基本戦術。

今の村人には伝わってないか。

魔王戦争の頃は少年兵でも知ってる対抗策だったのに。


子供が顔を出す。

あとからきたその母親らしき人物ごと石化させる。

兵が出てこないのは家に籠もったかな?

魔歌が聞こえない範囲まで兵を下げた可能性もあるか。


前衛のスケルトンウォリアーを押したて村に入ろう。

「むらにはいっててむかうものをそうとう。」

2体が村に前進してゆく。

私は魔歌を止めて警戒しつつ待機。


村から悲鳴や怒号が起こる。

頃合いを見て魔歌を再開しつつ私も前進。

目を瞑り蝋で耳栓をした村人が1人飛び出してきたが護衛のスケルトンウォリアーに一閃される。


歓声が上がる。

スケルトンウォリアーが1体撃破されたみたいだ。

そちらに向かって歩く。

魔歌にかかり出てきた兵を石化させてゆく。


抵抗が少なくなった。

魔歌を変える。

「うちはミモザ・リヒテいうんどす。もりのまじょ。あなたがたのりょうしゅどす。」

「こうふくするならしろぬのかかげなさい。いしにはしません。」

戦意を下げる歌にのせ、降伏勧告を伝える。


直ぐに白い布を掲げて女、子供達が出てきた。

私は既に魔女の石仮面をつけている。

遅れてきた男の村人達に代表者を求めるとスケルトンウォリアーに斬り殺された男の死体が運ばれてきた。

後で首を取り晒そう。


その妻だと言う複数の子連れの女は「キュウ婆様は行方不明です」と泣きながら言う。

もう1人の責任者は開墾反対派と聞いている。


ミモザとよく語らった村外れの簡易神殿はそのままだ。

村長の家に白布を掲げさせ、村の広場に死体と石像を集める様に指示を出した。


子供の石像の何体かは石化解除の魔法で戻してやる。

素直に従えば利点があると伝えるのが占領策の一つ。

昨日復習した戦術教本にあった。


簡易神殿を接収して指揮をとろう。

合戦は事後処理が大切。


そういえば石像にも戦死者にも冒険者は居なかった。

降伏してくれたら楽なのに。

鎧袖一触。


魔歌は魔力を消費しませんが、演奏し続ける必要があります。


私の黒歴史がまた1ページ。

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