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魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第4章 領都にて

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それぞれの休日

五芒星は6人部屋をパーティーで借りてます。

6人用ベッドが1つではなく、病院の大部屋みたいな感じをイメージしています。

ジグ視点です。

夕方

「まわる水車亭」のテーブルで自分、ミケ、レイカさんの3人で夕食をしている。

ロバートさんと弟は領都を離れている。

近隣の村までのお届け依頼を2人で受けていた。


帰って早々。

「デグ、冒険者の楽しみを教えてやる。」

「経験ないんだろう?」

と言って、ロバートさんが弟を連れ出していた。

きっとそこで、散財してしまったのだろう。

あと、数日で戻る予定だ。

ロバートさんがついているから、心配はしていない。


レイカさんは大地母神殿に通っている。

平均的な神官は日に5〜6つ神力を使える。

ミケの話では日に8つ使えるというレイカさんには才能がある。


ミケとは、色々話をしている。

互いの情熱を確かめたあとに話をする事が多い。


ミケが養父のハイエルフに拾われた時、一緒に猫も拾われたという。

「それで、養父は私にミケと名付け、猫にはシルバーと名付けたのよ。」

今日はそんな話をしていた。


「お茶が飲みたいよ。」

レイカさんが、いつもの様に虚空に呟いている。

やはり貴族らしさが滲み出る。

自分はお茶というものは高価な飲みものだとしか知らない。



「まわる水車亭」の入口から変わった人物が入ってきた。

黒髪のおかっぱ頭で、大地母神の見習い神官服。

年齢はレイカさんと同じぐらいに見える少女。

そして腰には湾曲したリザードマン刀を佩いている。

長さは体格に合わせたのか標準的な剣より少し短い。


あわてた様子で店内を見回し、やがてこちらに気がつくと急ぎ足で近づいてくる。


「レイカさん。夜分すいません。」

「レイカさんは今日神力使われましたか?」


突然の出来事にレイカさんはびっくりした顔をしている。


「どうしたのアヤメちゃん?」

「今日はショッピングしか、してないよ。」


「では、すいませんが大地母神殿に同行お願いします。」

「詳しい事は途中お話しします。」


レイカさんがミケの方を見る。

「夜中になるようなら、神殿に泊めてもらいなさい。」

レイカさんとアヤメと呼ばれた少女は慌ただしく宿を出て行った。


「6人部屋に、2人きりね。」

ミケはそう囁いた。

冒険者の楽しみと言えば、飲む、打つ、買うが一般的ですが、もちろん個人差あります(笑)。


私の黒歴史がまた1ページ。

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