表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第4章 領都にて

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/385

お買い物

この世界の教育費は高く、識字率は低いです。

冷夏視点です。



リキタ伯爵領の領都に戻って30日。

私は大地母神殿と「まわる水車亭」を行き来する日々を送っている。


冒険者の仕事ない時は神殿の学問所に通う事にしたのだ。

院内学級しか受けたことなかったから学校みたいで、ちょっと新鮮。


授業料金は本来高額だけど、奉仕活動と相殺してもらい無料。

神聖魔法使えるから、重宝されてる……みたい。


『便利使いではないのか?』


街に帰ってすぐに、ミケさんが忠告してくれた。

「大地母神殿は後ろ盾になる。」

「転生者がこの世界に溶け込む知識を学べる。」


どうやら転生者に厳しい至高神一派があるらしく、バレて捕まると尋問、拷問で異世界知識を搾り出され、その後は火あぶりになるとのこと。

(やっぱり、この世界は優しくないよ。)


それに、メニューが読めるぐらいにはなりたいから神殿で文字が学べるのは好都合とも思っている。


ちなみに最初神殿受け付けで、リザードマン語なら読み書き出来ますって、申告したけど、「使う機会あります?」という顔された。


『神官なら浮世離れしている理由になるからな。』

「さっきから、うるさいぞ。マドウ」


ただ今日は急な儀式があって教育担当になってる神官さんが貸し切りになった。

なので、今日は市場で買い物することにした。


ミケさんから渡された金貨1枚は手数料払って銀貨30枚にしてもらった。

生活費なので大切に使わなきゃいけない。

でも、ショッピングは憧れだったから今日は楽しむ。

前世では院内のコンビニぐらいしか買い物してなかったからね。


『(やれやれ、浮かれおって。)』

『冷夏。銀貨1枚は銅貨30枚銅貨1枚は小銅貨10枚だぞ。』

「わかってるよマドウ。」


『転生者の1人が魔術師ギルドとダークエルフ部族連合と組んで通貨の概念を……』

「マドウ、今日は講義休みです〜。」


『この世界では通貨は魔族領でも、人間諸国でも、妖魔領でも通用する。』

『発行主体は魔王造幣局、魔術師ギルド造幣部、ドワーフ造幣族と違うが、大きさ含有率など統一……』


「ねぇマドウ?あれジグさんとミケさんじゃない?」

『やれやれ……。ん、そうだな。』


腕組んでる〜。

ジグさんはハンサムだし、ミケさんは超美人だしお似合い。


『この方向だと、このあと麦畑宿にでも行くのだろうな。』

「麦畑宿?」

『親しい男女は農村地帯では、もっぱら畑へ行く、室内では家族や一族が多いからな。』

「あの……それって」


『前世の世界でもあっただろう?休憩が出来る宿が……』

「う~ん。わかったけど。マドウ、……。」


私は、そそくさとその場を離れた。

知ってる人どうしって、生々しい感じがする。


そのあとショッピングや買い食いなど市場を堪能した。

戦利品は髪を結ぶ綺麗なリボンと小物入れだった。

男女で麦畑にゆくのは、そういう意味があったりもします。


私の黒歴史がまた1ページ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ