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魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第3章 初仕事

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37/385

あなたが落としたのは

デグ視点です。

[永遠の神]に魅入られる可能性は低いのですが。

レイカさまが休んでいるテントから呻き声がする。

慌てて駆け込むと、半透明の女性がレイカさまの首を絞めている。

まるでレイカさまに手をついて逆立ちしているかの様だ。


持っていた戦斧を横薙ぎにふるう。

だが相手の身体をすり抜け、全く手応えがない。


「無駄よ。そんなもの効かないわ。」

昼間見た死体が生前の姿で、

優雅ささえ漂わせた声で言う。


その半透明の女性はレイカさまから離れたが、レイカさまは苦しんでいる。


「やはりレイスか!」

自分の後からきたミケさんがレイスに向けて手を差し示すと、3本の光の矢が飛び出して

レイスに当たる。(使1残6)


多少ダメージがあった様だが、レイスは全く気にしていない。

「そこでこの娘が死ぬのを見ていなさい。」

レイスは楽しそうに告げる。


「魔力付与を」

ミケさんに伝えた。

ミケさんは首を振る。

「レイスには神聖付与武器しか効かない。」


レイカさまは苦しそうな喘ぎ声を上げている。

このままではレイカさまが……。


「デグ!死神の加護を祈れ!」

ミケさんが叫ぶ。

「お前の聖女が死ぬぞ!」


しかし、俺には何の力も……。

(正直に貴方の望みを)

俺の望み?

(そう望みを)

望み?


「レイカ!!」

俺は叫び戦斧を振るった。

斧が一瞬白く輝き(使1残2)今度は手応えがあった。

レイスが恐ろしい絶叫を残し消える。


あたりに静けさが戻った。

苦しんでいたレイカさまは既に息をしていない。

俺は戦斧をとり落とし、レイカさまを抱きしめた。

レイカさまは、まだ温かかった。

私の黒歴史がまた1ページ。

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