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魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第3章 初仕事

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巣の中

ジグ視点です。

気分悪くなる描写があります。ご注意ください。


外で嘔吐の音がしている。

弟は多分その背中をさすっているだろう。


その小屋はゴブリンが作ったものを改良したもの。

スキュラの巣と言うのが良いのかもしれない。


中にはリーンと名乗っていた少女の成れの果てが転がっていた。


魔法なのか、他の作用によるものなのか、腐敗は進んでいない。


泥だらけの顔には涙が乾いた跡がくっきりと残り、そして下腹は内側から爆ぜていた。


床に残った跡から見て、出てきたものは、まず内臓を喰べ、それから巣から出て行ったのだろう。

湿地に流れる近くの小川で、その小さな跡は途切れていた。


「冒険者は大抵、ろくな死に方しねえが……。」

「こういう死に方はしたくねぇな。」


「ロバート、大丈夫よ。」

「男には出来ない死に方だから。」

亡骸を調べていたミケさんが冷静に話す。


「自家受精だけではないようね。」

「魔術師ギルドに報告書出せば喜ぶかもしれない。」



夜。

あのあと日が暮れかかっていたので、早々にスキュラの巣を離れた。

今は[至高神の剣]の野営跡まで戻ってきている。


レイカさんは嘔吐を繰り返していて役に立たない。

先程ようやく眠ったが、うなされている様だ。

弟も食事が喉を通らない。


「デグ、しっかりしなさい。」

「聖女さまを、あんなふうにしたくないでしょう?」


「無茶言うなミケ。」

「まだ2人とも擦り切れていないんだ。」


自分も正直げんなりしていた。

冒険者として色々覚悟しているつもりだった。

しかし、まだまだ甘かった様だ。


「……」

何か聴こえた。

ミケさんが突然立ち上がる。


「デグ!戦斧を!」

「レイカがまずい!」

弟は立ち上がるとレイカさんの眠るテントに駆け出して行った。

何だ?

何が起こっている?

ファーブル昆虫記に蜂に卵を産み付けられた昆虫が腐らないお話があります。

魔法ではないですが(笑)


文の長さが安定しませんね。


私の黒歴史がまた1ページ。


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