新パーティー
ジグ視点です。
ロバート・ノウル 戦士 片手半剣
ジグ 戦士 片手剣
デグ 戦士 戦斧
ミケ 魔術士 妖魔の書中魔法
鈴木冷夏 大地母神の歩き巫女 神聖魔法
無名の書大魔法
「ノウル殿、これからどちらに向かうのですか?」
新たな冒険者パーティーの方向性を確認する意味も含め尋ねた。
「ロバートでいい、ジグ」
「デグもレイカもだ。仲間だからな。」
「では、ロバートさん。これからどちらへ?」
ロバートさんは苦笑している。
気さくなベテラン冒険者。
親父の親友、下級貴族の6男だと聞いている。
「リキタ伯爵領の領都で情報を集める。」
リキタの街は途中1つ村をぬけ7日ほどの距離にある。
デグの戦斧を求めた比較的馴染みの街だ。
「先に言っておくが、他の冒険者にも注意はしてくれ、ハーフエルフを娼館に売り払い大金を得ようって言う連中も少なからずいる。」
ミケさんが困った様な笑みを浮かべる。
視線が合う。
「新魔王が即位して、きな臭くなりそうだからな。衛兵の下請け、商人の護衛、荷物のお届け、領都なら依頼に困らんだろう。」
それから数日、天候にも恵まれ順調に旅は進んだ。
旅なれていないレイカさんに甲斐甲斐しく、弟が世話をやいている。
村で冒険者の真似事をしてきた自分達でも野営、食事などで、困惑することがある。
箱入り貴族だったと思わしき、レイカさんでは尚更大変だろう。
途中の村でミケさんが疲れたと言い出し、1泊余分に泊まったのはレイカさんへの気遣いに違いない。
パーティー資産はミケさんが管理している。
パーティーで受けた仕事の報酬は基本半分がパーティー資産に入る。
残りを頭割りとのことだ。
「そうだ、ジグ、デグ、レイカ、パーティー名を考えてくれ。」
「領都まで後2日あるから、到着までに頼む」
「今までは何というパーティー名だったのですか?」
レイカさんが、尋ねる。
「俺の方は[田舎者達]だったが輜重隊護衛中に仲間が3人とも戦死しちまった。」
「[銀の雨]でした。」
「同じ仕事で生き残った縁で組んだんだよ。」
「冒険者が3組ついていても、ダークエルフ指揮の妖魔達に待ち伏せされちゃどうにもならねぇ。」
レイカさんが失敗したという顔をして俯いた。
なにか独り言を呟いているが聴こえない。
夕食の時にでも改めて話して決めよう。
ただ、弟から意見が出る事はないだろう。
戦士3人は革鎧着ています。
金属鎧は高級品で冒険者では買えないし、維持費も払えないでしょう。
金属鎧には馬も必須です。
ジグは街に着いたら小盾が欲しいと思ってます。
私の黒歴史がまた1ページ。




