クールダウン
冷夏視点です。
リング物語の、元ネタは名作です。
あらすじを「小人が拾った指輪を捨てにいく話」
と書いていたブログはもうないかな?
本のタイトルとかの権利は良くわかりませんので駄目なら変えます。
『中魔法』
『しかも[妖魔の書]の中魔法。その女ただのハーフエルフではないぞ。』
眼の前の銀髪碧眼の超美人さんを、マドウは警戒している。
でも、マドウ。
ただのハーフエルフさえ見たことない私には違いは分からないよ。
エルフってリング物語に出てくる妖精だったよね?
「ジグを猟師小屋まで運ぶぞ。」
ハーフエルフさんと一緒に来てくれた、渋いおじさんがデグさんに話かける。
ジグさんは意識を失ったまま。
渋いおじさんは布と枝で手早くタンカを作った。
手慣れているな〜、救助の人みたい。
「歩き巫女のお嬢ちゃん。回復魔法お願いできるかい?」
「無理よ。その娘の神力は空。」
私が答える前に、ハーフエルフさんが、そう答えた。
凄い、分かるんだ。
「ミケ。ゴブリンが残ってないか確認してくれ。」
「了解。」
ゴブリンは居なかった。
猟師小屋はゴブリンがいたという割には荒れていないみたい。
猟師小屋裏の井戸も無事。
「デグ。返り血を拭って、お前も休め。」
「ミケ。お嬢ちゃんの方は頼む。」
「了解。」
まだ状況に頭がついていってないよ。
「う~ん。えっと」
「私はミケ、あの戦士はロバート・ノウル」
「ロバートはあの2人の父、ソロス村のドグの友人」
「水を飲んで、貴女も休んで。」
「鈴木冷夏です。ジグさんの容態は……」
今更ながらに気になった。少し冷静になったのかもしれない。
「致命傷はないけど、神聖魔法が必要。だから休んで。」
有無を言わさず、水の入ったカップを渡された。
看護師さんにもいたな。こんな感じの人。
この世界のエルフの耳はスラングで言う出渕エルフです。
古典的スポックエルフ(これもスラング)ではハーフエルフ分かりづらいですから。
私の黒歴史がまた1ページ。




