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魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第9章 再始動

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嘘だろ?

デグはノーマルヴァンパイアとの戦闘を誰にも話していません。

巡回任務の翌朝、[魅惑の伯爵夫人]は大盛況だった。

宿泊客以外は2階に上がれない規則が徹底され、私達は踊り場に急遽用意されたテーブルで朝食を取っている。

昨日の指し迎えの馬車のレンタル料金はこの公開朝食で無料にしてくれるそうだ。

まぁ、デグだけは1階カウンターで食事をしているが……。


「[竜の卵]〜うちの看板冒険者〜お替り自由です~」

朝食はペティさんでなく、デポさんの手料理。

味は最高でチャシブは

「俺、もう死ぬんじゃないか?死ぬ前に夢見てるんじゃないか?」

と呟いていた。


デポさんは[竜の卵]という[金の卵]を得てフル回転。

いつものチェストゴーレムも5体が稼働している。


「後〜これはパライバ商会からの金一封〜[竜の卵]の3人ヘ〜」

開けると金貨が20枚。

10枚はパーティー資金として冷夏に預け、1枚をデグに渡す様にし、1人3枚づつに分けた。


「嘘だろ?金貨なんて、初めて触るぞ」

チャシブは震えている。

私も冷夏と知り合う前は、無名刀だった[杜若]を買った時しか触った事が、なかった。


「無駄使いは駄目だよ。チャシブ。」

「後、年に銀貨1枚かかるけど[冒険者の店ギルド]に口座作って預けると安心だよ。」


「俺、短剣投げ出来るから装備揃えたい。後、防具も。」

チャシブが目を輝かす。

チャシブは忍者として修行したわけではないが、竜の島のスラム由来の体術を身に着けているし、これは推測だがシーフギルドとツテがありそうだ。


「[竜の卵]に加入したんだから、装備はパーティー資金から半分出すよ。」

「デグも鎧新調するよね?今着てるのは修繕しても、直ってないから駄目だと思うよ。」

冷夏は気前の良い所あるから、少し心配だがリーダーと資金管理者は分けた方が良い。

更に冷夏は後衛だから、生き延びる可能性からしても最適だろう。


しかし、ブレナとは一度話し会わないといけない。

最終的に引き抜くつもりではいたが、なし崩し的に急にチャシブを引き抜き[エール樽]は困っているだろう。


「アヤメ、将棋指そうよ。暫くは外には出られないよ。」

結局、閉店時間まで客足が途絶えず、デグは食材買い出しをデポさんに言われ手伝ったりしていた。

そして、店が落ち着くまで数日かかった。

冒険者の店としては[森の若木亭]の方が[魅惑の伯爵夫人]より、サービスが良いです。

冒険者として利用する人数が多いので仲間の紹介が頼めますし、依頼内容も豊富、味は不明ですが宿泊者には朝食も付きます。


私の黒歴史がまた1ページ

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