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魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第1章 旅の始まり

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憤怒

デグ視点です。

デグは喋るのが苦手です。

普通に話せるのはジグぐらいです。

レイカとは会話になっていません。

「ようデグ。戦斧と革鎧が届いてるぜ。」


店に入ると、酒場の主人が話しかけてくる。

兄者が少ない貯えから用意してくれた装備が届いていた。


「お前さんも、親父さんの仲間が到着したら、冒険者デビューか。」


兄者は店のテーブルで薬草取りの娘と話している。

村の娘達に人気がある兄者は自分とはまったく違う。

兄者が村を出るのを惜しむ人は多い。


身に着けた革鎧は自分にピッタリだった。

戦斧を手に取る。


「馬子にも衣装だな。一端の戦士に見える。」

酒場の主人が薄くないエールを出してくれるために店の奥に下がった。



そうすると、酒場にいた呑んだくれから声がかかった。

この当たりをぶらついて日銭を稼ぐ冒険者達3人組だ。

このパーティーが、街から装備を持って来たのだろう。


「そういや大地母神の泉で歩き巫女拾ったんだって?」

下卑た笑い。

「どうよ?試したんだろう?具合はどうだった?」

ニヤついた顔。

「兄貴と違ってお前さんは女に不自由してるんだから……。」


限界だった。

持っていた戦斧をテーブルに叩きつけた。

テーブルが木端微塵に粉砕された。


「レイカさまは、聖女だ。」


それだけ言って店を出た。

これ以上なにかを聞いたら堪える自身がない。

後で店の主人と兄者に謝らないと。

テーブルはジグが弁償しました。

店の手前のスペースにあるエールが薄いのは村人なら皆知っています。


私の黒歴史がまた1ページ。

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