表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第1章 旅の始まり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/385

神聖魔法

冷夏視点です。

冷夏は、なろう系主人公にしては一般人寄りです(笑)


村長さんとお話したあと、先程お世話になった大地母神の簡易神殿に戻った。

同じ大地母神信徒のつながりで、歩き巫女はちょっとした手伝いと引き換えに、神殿に泊まったり食事したり出来るそう。

神官服もエッタさんの若い頃のお下がりを譲ってもらった。


ジグさんデグさんは、この村の宿屋兼酒場ソロス亭に荷物の受け取りに行っている。


下級神官のエッタさんは、村長の妹さんで、街にある正式な神殿で修行したと教えてくれた。。

今は姪のリッタさん。薬師のサーラさんと共に簡易神殿を切り盛りしている。

簡易神殿というよりは簡易診療所という感じかな?




「レイカさん。治癒魔法おねがいします。」

リッタさんが声をかけてくる。

私は前世でもしたことがない初めてのアルバイトに緊張しまくっていた。


「(マドウ。ついに治癒魔法頼まれちゃったよ。)」


『大丈夫だ冷夏。相手は冒険者で傷を化膿させているだけだ。』

『神聖魔法は単純だ。』

『怪我なら、死神よ傷を治せ。

病気なら、死神よ病気を治せ。

毒ならば、死神よ毒を治せ。

と、声に出して念じるだけだ。』


「大地母神よ。膿んだ傷を癒やし給え」


(ハイ、良く言えました。冷夏。)

(口の悪い魔導書の台詞でも治りますけど、死神なんて言ったら、相手はどん引きしますよ。)


『この冒険者がリザードマン語を通訳なしで、理解できたらな。』




私の目の前で、傷口が光ったあとゆっくりと治ってゆく。

この世界では当たり前かもしれないが、私は感動していた。

これが魔法、これが奇跡。しかも私が使ったんだ!

泣きそう!




『冷夏。神聖魔法は言い回しで内容が変わる。』

『それに、同じ意味なら短く念じろ。それが実戦的だろう。』


「(少し黙って、マドウ。魔法だよ~。奇跡だよ~。)」


『……(冷夏は、日に神聖魔法なら8つ使える。)』

『(だが今の[膿んだ][傷]を治す。で2つ使った。)』

『(やれやれ、)』




その後、簡易神殿が閉まるまで魔法を使う機会はなかったが、ずっとフワフワしていた。

だって、魔法だよ~。奇跡だよ~。

神聖魔法講座

講師 老神官

[啓示を受けた神][対象][どうして欲しいか]

1つの傷を治したい

[大地母神]よ[傷]を[癒し給え]

消費1祈祷回数1

3つの負傷を治したい

一、

上記の祈りを3回行う

消費3

祈祷回数3

ニ、

[大地母神]よ[全ての傷]を[癒やし給え]

消費2〜3 傷の度合いによる

祈祷回数1

の様に言い回しは重要であるからして…



私の黒歴史がまた1ページ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ