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魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第8章 哀れな生き物

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デート

親の罪は子の罪でもある。

この世界での人間社会では当たり前ですが……。

養父の罪に連座して命を狙われている。

ミケがそっと打ち明けてくれた。

先日ここハルピアで、追手のエルフに遭遇したらしい。

相手は一人だが、少なくとも精霊を連れており一筋縄ではいかない。

そうミケは言っている。


昨日弟と歩いた武器市場を今日はミケと歩く、適当なショートボウを安価で購入した。

エルフボウでなくて良いのか訊くと、ダミーだから良いとの事。

相手は中魔法の事を知らないはずだし、矢合わせでエルフに勝つのはまず無理との事だ。

「相手はエルフと精霊、2対2なら勝負になるわ。」

ミケはそう言っている。


相手のは街中の宿にいるのか?

郊外に潜伏しているのか?

相手の連れている精霊は何か?

今は情報が欲しい、だが全く情報が掴めない。

シーフギルドでは情報も売っている。

ハルピアでも通常のエルフは珍しいはずだから、金さえ払えば情報はあるだろう。

だが、相手もシーフギルドは利用出来る。

こちらが探った事が、相手に筒抜けでも文句は言えない。


「昼食にしましょう。」

冒険者の店[森の若木亭]の前で、ミケから提案があった。

「冒険者の店ならギルドの力あるから仕掛けて来ないでしょ。」

2人で中に入り適当な定食を頼む。

店は混み合っていたが、料理の味はいまいちだ。

いや、あのペティ君の料理に舌が慣れてしまったのだろう。

(ペティ)が冒険者の店の料理人なのは惜しい.

「彼が魔族の奴隷でなければ、ゆくゆくは店が持てたでしょうに。」

ミケも同じ意見の様だ。


「昼間だしお酒も入ってないけど、少し、休憩して行きましょうよ。」

店を出て表通りを外れ、裏通りに向かう。

襲われるかも知れない緊張感からか、ミケも、そして自分も(たかぶ)りが強い。


ミケが耳元に囁いてくる。

「角を曲がったら走るわよ。」

糞、気が利かないエルフが仕掛けてきた様だ。

角を曲がり、二人して駆け出した。

あれ?違和感ある。

って思った方、多分正解です。


ちなみにエルフ法には連座制ありません


私の黒歴史がまた1ページ。

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