村長への報告
ジグ視点です。
魔導具などで通訳魔法使えるのは大商人か貴族ぐらいです。
デグは良く分かっていませんでしたが、他の人には異国の貴族が修行の旅をしているように見えてます。
村長である叔父に大地母神の泉を調査し、水路を含め問題がなかったこと。
その途中で、道に迷い困っていたレイカ殿を助けたこと。
その為帰りが遅れたことを報告した。
叔父は興味なさげに話を聞いていた。
既に叔父の中では自分達兄弟は関心ごとではないのだろう。
叔父は、おもむろにレイカ殿に話しかけた。
「ソロス村のハマス。村長をしています。ジグとデグの叔父です。」
「鈴木冷夏です。大地母神の歩き巫女をしています。お二人には困っていたところを助けていただきました。」
「通訳魔法。リザードマン語とは竜の島の生まれですか?」
「泉で会ったのも大地母神の思し召し、ゆっくりしていってください。」
レイカ殿との話はそれだけだった。正直拍子抜けだったが問題はその後だった。
「ジグ。泉とは反対側の薬草の森で、ゴブリンを見たとの話が出ています。確認して事実なら、被害が出る前に対応してください。」
「あとデグ。ソロス亭に街から荷物が届いたそうです。」
この前街に出たとき頼んでいた弟の装備が届いたようだ。
弟の体格は大きく、革鎧にしても特注でないと対応出来ないと言われた。
あまりに体格が違うので、自分とデグは母親が違うのかもしれない。
だが、親父は何も話してはいかなかった。
自分は、剣も革鎧も親父の予備の調整で済んだ。
安く済み助かった。あまり貯えが多い訳ではない。
装備を整えたら明日には薬草の森に出発して確認しなくては。
街道沿いは比較的安全ですが、それでも荷物のお届けは冒険者のお仕事です。
ただ急ぎでなければ、報酬は安いです。(複数受ける前提)
信用ある冒険者を選びますが、持ち逃げリスクはあります。
街での注文は通常全額前払いです。
行商人も村に来ますが、扱うものが固定的で比較的スケジュールがしっかりしてます。
私の黒歴史がまた1ページ。




