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僕の夢の中で君は笑う。  作者: 柚子胡椒
3/7

A節-第3話 君は一体何なのか。

どうも柚子胡椒です。

なかなか閲覧者が増えない中ですが

頑張ってみて貰えるように投稿し続けます!

感想を書いてくれたら励みになります!

Twitter→@koshou_yuzu_921

目を開けると夢叶の覗き込む顔が映る。


「やっと起きた。なんなの?いきなり消えるって」


そんなこと僕に言われても困ると思いながら体を起こす。


「僕だって分からないよ。でもいくつかわかったことがある。」


「え、なによ」


ゴクリと息を飲む夢叶


「それは、ここは僕の夢の中で、僕が寝ている間だけここに居られる。」


「え、つまり私は君の夢の中で生きてるの?じゃあ私は何者よ」


戸惑う夢叶をよそに話を続ける。


「ここは夢の中だから何をしても影響は無い。例えば君が僕を殴ろうが蹴ろうが死なないし、怪我すらしない。」


「おぉ、じゃあ君は壊れないサンドバッグってことね!」


「その解釈の仕方をするのは如何なものかと」


何故かものすごく夢叶の目がキラキラしている気がする


「おい、お前なんで獲物を目の前にした獣みたいな目をしてるんだ。今すぐその目をやめろ」


「だってぇ、怪我しないんでしょ〜?」


僕を小馬鹿にした顔で夢叶がこっちを見る


「だって実際君が目を覚ますまでの間、何回も叩いたけど怪我してないんでしょ〜?」


「おい、今の言葉は聞き捨てならんな。誰の事を叩いてたって?しかも1回じゃないだと?」


冗談じゃない。既にサンドバッグだったなんて…


「さぁ?ほんとに真実かなぁ〜?」


「いいや!真実だね!真実はいつもひとつ!」


僕は某有名名探偵の真似をしてみせる。


「ねぇ、それやめて。著作権引っかかりそうだし。ただでさえこんな細々とした小説なのに著作権まで絡んでくると作者のあいつが困るでしょ」


「ちょ、メタいこと言うな!」


夢叶がメタ発言をぶちまけるのを必死に止めるが遅い。実際に作者はここのシーンを終えて次にどう繋げようか現在進行形で悩んでいるのだから。


「お前がメタ発言ぶちまけるから作者どう話の方向を修正しようか悩んでるじゃないか!」


「し、知らないわよ!君だってメタ発言じゃない!しかもこの小説全然読んでもらえないんだから著作権も何も無いでしょ!?」


おい、ふざけるでない By 柚子胡椒


僕は何とか話を戻そうとする。

いや、変えた方が無難だな


「ところでさ」


「うわ、話変えようとしてる」


夢叶がジト目でこちらを見つめる


「別にいいだろ…てかお前は夢叶(ゆめか)って言ったな。お前は一体誰なんだ?」


そう言えば夢叶はまだ正体不明だし謎も多い。


「私…」


少し曇った表情を浮かべる夢叶

違和感を感じながら言葉を発する


「もしかして覚えてないのか?」


「…うん」


夢叶は萎れた態度になる。覚えてないとは少し気の毒だ。ここは元気づけてやらなきゃな。


「ま、まあなんだ!物忘れぐらいみんなするって!多分老化だな!」


発言した瞬間に自分の失言に気付くがもう遅かった

思いっきり蹴られる…かと思いきや

少し涙目な夢叶を見て慌てる


「え、ちょ、え?…」


「ちょっと…酷くない…?」


あー…。完全にアウトだ。アウトでアウトなやつだ

男として最低なことをしてしまった…


夢叶は顔を俯かせながら体育座りする。

完全にやってしまった…


「ごめんって…」


「謝って済むなら警察なんて要らないでしょ」


「はい…」


本当に重たい空気が流れる中ボケる気にはなれなかった


「なんでもするから許して!ほんとに!」


「なんでも?」


…こいつ、早すぎるだろ。気持ちの切り替えどうなってんだよ。


「まあ、泣かせてしまったしな。何でもするよ」


「じゃあ一生召使いね。私から離れないこと。」


「めしっ…!何でもとは言ったけどさ!」


「何?」


「…はい。やります。」


ここまでずる賢い女だとは思わなかった。


それにしても夢叶が一体何なのか分かってないな…

どうしたら分かるのだろうか。

夢叶は記憶を失っていて何も思い出せないのなら

手の施しようがない。

真剣に考えていると夢叶が口を開く。


「よし!じゃあ召使い!早速だが肩を揉んでくれ!」


「早速こき使いやがって…」


「何か言った?」


「HAHAHA!キョウハテンキガイイデスネー!」


「え、きも…」


「酷くない?召使いだけどそこまで言わなくても良くない?」


夢叶と本当に仲良くなるのはまだまだ先のようだ…

3話目、いかがだったでしょうか。

これがラブコメか?と思われる方も多いと思いますがまだまだ連載していくので是非最後まで見届けて貰えるとありがたいです。

それでは、また来週。

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