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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 先行する part6

おはようございます

今週最後の更新になりそうです……


「オークジェネラルっていやぁ、Aランクパーティーでようやく太刀打ちできる相手じゃねぇか! あんなの勝てる訳ねぇ!」


ギルドの男がその姿を見て恐怖に怯える。今回の討伐隊に参加している者は栄光の翼のウィズを除き、全員がBランク以下。到底勝てる相手ではない。


「あの姉ちゃんには悪いがこの隙に逃げるしかねぇ!」


完全に逃げ腰になってしまっている。騎士団の三人も助けに行きたいところだが、相手が相手なため中々動けない。そんな状態になっていた。そして騎士の女性はオークジェネラルに完全に追い詰められ、逃げ場を失ってしまっていた。


「ブッフォッフォ」


まるで笑っているかのような声を上げ、オークジェネラルが剣を握っている手を大きく上にあげる。あれが振り降ろされようものなら、一瞬にして切り裂かれてしまうだろう。


「あんたらの知り合いみたいだがあれは駄目だ! もう放って」


しかしその中でもオークジェネラルに立ち向かう者もいた。


「大物が来たね! 楽しめそうだ!」

「彼女を助けるのが優先だからな」

「はいはい、分かってる……よ!」


レイシアがオークジェネラルの方目掛けて走り出し、刀を振るって氷でできた斬撃を放つ。


「ブフォ!?」


突然襲い掛かってきた斬撃。それが自身の手に当たった事でオークジェネラルが驚きを覚える。そして騎士の女性を庇うようにしてオークジェネラルの前に立ちふさがる。


「あ……あなた様は」

「危なかったね。運が良いよ。君は」


騎士の女性に向かってレイシアがふふっと笑みを浮かべる。その笑顔は彼女にとって太陽よりも眩しく、そして月の光よりも輝いているように見えた。


「ああ……私の…………様」


助けが来た事でほっとしたのか、ボソッと何かを呟きながら女性はそのまま気を失ってしまった。


「気を失っちゃったか。できれば退避してほしかったんだけど」

「ブフォォォォォォ!」


オークジェネラルが怒りの咆哮を上げる。不意打ちで自身の手に傷をつけられた事に怒りを覚えているようだ。そしてお返しと言わんばかりに剣を握った手を振るい、レイシアを切り裂こうとする。


「……はぁ」


落胆するような表情を浮かべながらため息をつくレイシア。相手はオークジェネラル、他のオーク、そしてオークナイトよりも格上の実力を持つ魔物。


普通ならば苦戦する相手なのだが、そんな魔物を相手にしても眉一つ動かせずにいた。


「本当に反則じゃない? "君の魔法"」


そうあまりに"遅すぎる"のだ。オークジェネラルの一振りが。こんなもの避けて、反撃してくださいねと隙を晒しているようなものだ。


「あんまり実感はないけどな」


俺の放った速度低下の魔法を受け、オークジェネラルの動作が大幅に遅くなったのだ。


「まぁ今回は楽させてもらおうかな。このままだと人を庇いながらの戦いになっちゃうし」


すぐ後ろには気を失った女性騎士がいる。このまま戦闘となれば、少なからず彼女を庇っての立ち回りをしなければならないだろう。ゆっくりと迫りくるオークジェネラルの攻撃を気にも留めず、レイシアが静かに刀に気を込める


「切り裂け!」


レイシアが振るった刀から剣撃の刃が舞うようにして現れる。


「ブッフォォォォ!」


突然現れた斬撃にオークジェネラルは反応すらできず、次々と体が切り刻まれる。それでも何とか耐えて反撃をしようとするが、反撃する体力を奪うほど激しい痛みが自身に襲い掛かってくる。だがそれでも戦意を失わず、憎悪を込めた眼差しをレイシアに向ける。


「さすがに一撃じゃ駄目か。なら」


再び一閃。今度は刀に氷の魔力をのせた一撃を放つ。この攻撃を受け、オークジェネラルはどうする事もできずそのまま倒れこんでしまった。


「あ……ありえねぇ……」


相手はAランクパーティーでようやく倒せるほどの強さを持つ魔物。それをあっさり倒したレイシアを見たギルドの男の口からは、驚きの言葉がこぼれるだけだった。


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