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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 先行する part2

お待たせしました!

今日から再開します!

3日分はどこかで投稿しますのでお待ちください!

「行くよ!」


一閃


「そこだ!」


再び一閃


レイシアが次々と現れる魔物たちを手に持つ刀で斬り倒していく。


「すごい……」


思わず感嘆の声を上げる。無駄のない華麗な動き。鋭く素早い動き。そこから繰り出される斬撃は魔物を簡単に倒せるほど強力であった。


(ミラーナとの戦いでも思ったけど……。やっぱりレイシアの実力はずば抜けてるな)


あどけない顔たちとは裏腹にその立ち回りはまさに武人のそれだ。複数の魔物を相手にしても驚く素振りを見せるどころか、まるで得物を捉えた獣のような目つきをしている。


「ブリザードランス!」


刀による斬撃もそうだが、魔法による攻撃もかなりのものであった。彼女が扱う氷の魔法は近くにいるだけでひんやりと涼しさを感じるほどの冷気を纏っている。

氷でできた槍を魔法で作成し、それを魔物に向かって放ち、その体を貫いていた。


「さぁさぁ! ドンドン行くよ!」

「飛ばしすぎだって! そんな戦い方してたらすぐ消耗を」

「大丈夫だって。それに……さりげなくサポートしてくれてるでしょ?」


レイシアの言う通り、俺もただ戦いを見ているだけではなく、こっそりステータスダウンの魔法を使っていた。魔法を使う相手やタイミングを要所要所的確に見極め、魔力の消費量を抑えていた。


固い魔物には防御ダウンの魔法を攻撃を当てる寸前に。素早い魔物には動こうとする寸前にといった形でだ。相手の動きを注意深くみないといけないため神経を使うが、それでも栄光の翼にいた時の頃と比べるとかなり楽だ。


(これもレイシアが上手く立ち回ってくれているからか)


一見、本能のままに魔物と戦っているように見えるが、俺のサポートを上手く受けられるような立ち回りを取っていた。そのため俺も魔法を扱いやすく、それを踏まえた上で魔物との立ち回りを瞬時に切り替えてくれている。

互いにこうすればベストであるというのを肌で感じながら戦っているため、声を出し合わずとも最高の連携が取れていた。


「いやぁ楽ちん楽ちん。君の魔法、本当にありがたいよ」

「助けになってるか? 正直未だに実感が湧かないんだが」

「謙遜しすぎだって。この魔法があれば本当に快適だ。これを味わったら得意げになるのも仕方ないかもね」


どうやらレイシアも俺の魔法による恩恵を直に感じた事でミラーナと同じ感想をもったようだ。相手のステータスが大きくダウンする事で本当なら到底敵わない敵であっても簡単に倒せてしまう。

しかも自分の実力を把握していない者であれば、自分の力だけで倒せたと勘違いしてしまっても何らおかしくはない。


栄光の翼が結成された時には既に俺はパーティーにいた。当然リーダーのフォールを筆頭としたメンバーたちは、俺抜きで魔物と戦った事がない。そのため俺の魔法による恩恵を一切感じ取る事ができず、逆にそれが自分たちの実力であると勘違いしてしまう事となったのだ。


(その結果があの有様なんだがな)


Aランクに上り詰めた栄光の翼だが、その実力はステータスダウンの魔法あっての事であると俺は改めて認識した。俺が抜けたとなれば、当然そこからは自分たちの力のみで戦わなければならない。

そんな彼らに待ち受けていたのはウッドモンキー、並びにワイバーンとの戦いでの敗走。それも自分たちの実力不足を認めず、相手が異常であったという誤報つきでだ。


「おーい! 考え事しないでさ。余裕あるなら加勢してよ!」


そう言いながらもレイシアは襲い掛かってくる魔物を難なく切り裂いて倒している。しかもその相手は栄光の翼が苦戦して変異種認定したウッドモンキーであった。


彼らは力や耐久力はそれほどないが、動きは俊敏で相手を翻弄する立ち回りを取ってくる。しかしそんなウッドモンキーの動きをレイシアは難なく見切り、一閃をズバッと放って撃退していた。


(っと! 確かに今考え事してる場合じゃないな)


ここまでで出会った中で最もランクが高い魔物はウッドモンキーのCランク相当であった。まだワイルドベアやキラータイガーのようなBランク、ミノタウロスのようなAランク、そして何よりオークとは一匹も出会っていない。


これからが本番だ。


そう気を引き締めつつ俺とレイシアはさらに森の奥深くに向かう事にした。


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