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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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討伐隊 任務開始 part13

本当は敵の言葉をカタコト(カタカナ表記)にしたかったのですが非常に読みにくかったため、一部だけ表記にしています

脳内で全部カタカナに変換お願いします

(っ!?  魔物が……しゃべった!?)


言葉を話す魔物。信じられない事に自分の聞き間違えでなければ目の前にいるオークは人の言葉を話したのだ。


「その顔。どうやらオレがニンゲンの言葉を話しているのを信じられないという顔をしているな?」


心の中を見透かされたかのように言葉を話すオーク。しゃべっている声色からかまるで喜んでいるかのような素振りを見せている。


「グッフォフォ。ニンゲンは何とも愚かな存在だ。ジブンたちが生命の頂点に君臨しているなどと勘違いしている。知能はあれど力はワレワレオークに及ばないというのに」


流暢に話すオークを前にミラーナは驚きを覚えると同時に恐怖を抱く。ただでさえとんでもない威圧感を放っているのに加え、言葉を話すという予想しえないとんでもない行動に出てきたのだ。


「……言葉が分かるなら話が早いわ。今すぐお仲間も連れて出て行ってくれないかしら?」


何とか襲い来る恐怖を抑え込みつつ、ミラーナは軽口を叩く。


「その上傲慢ときた。ワレワレより弱い種の言う事を何故聞く必要がある? ワレワレが集ったのは愚かなニンゲンを滅ぼし、ワレラが帝国を築くため。この森はいわば最初の拠点。次は近くのニンゲンの町を滅ぼしてくれよう」

「そう……。話し合いは無駄なようね」


やはりオークたちは町を襲うために群れをなしていたようだ。人語を話すオークのおかげで予想が確信に変わった。最もそれの代償として化け物と戦わなければならないという事が確定してしまったのだが。


「なら私のやる事は……」

「ブッフォフォ」

「ブフォブフォ」


ドスンドスンと足音を鳴らしながら新たに別のオーク、それもジェネラルが二匹こちらの元に駆け寄ってくる。


(増援!?)


敵に加勢が加わった事に動揺するミラーナ。しかしオークジェネラルはこちらに襲い掛かってくる素振りを見せず、人語を話すオークと何やら鳴き声を鳴らしながら会話をしている。


それを終えると同時にオークジェネラルたちはミラーナを無視し、どこか違う方向へ走り向かおうとする動作を取っていた。


(襲ってこない? いや違う! まさか!?)


オークジェネラルたちが向かおうとしている方向。それは先ほどローナルが逃げ去っていった方向だったのだ。おそらく目の前のオークがこう指示したのだろうとミラーナは推測する。


先ほど逃げ去っていった人間を追えと。


「させない!」


今ここでジェネラルたちにローナルを追いかけられてしまえば自分が時間稼ぎした意味が無くなってしまう。それに彼女一人ではオークジェネラルと対峙しても勝ち目は薄い。自分がここで抑え込まねば彼女の身が危うい。


「キサマの相手はこのオレだ!」


しかしそんなミラーナに対し人語をしゃべるオークが襲い掛かる。素手による途轍もなく重い一撃が彼女を襲う。


「くっ!」


何とか攻撃をかわすが、その攻撃は地面に当たる事で大きな穴を作っていた。


(この攻撃……当たったら……)


とてつもない破壊力。まともに喰らえば一撃で戦闘不能。下手をすれば命に関わる。そんな攻撃を当たらないようにかわしつつ他のオークたちを足止めする。

いくらミラーナが優秀な騎士であってもそれは到底不可能であった。


「くっ!?」


攻撃を捌くのに精一杯で二体のオークジェネラルたちを倒すどころか足止めさえする事ができない。


「グッファッファ!」


目の前のオークは笑いながら拳を握りしめた一撃を続けざまに放ってくる。何とか攻撃を避けつつも剣で相手の体を切り裂いてはいるが、皮膚が固いのか中々ダメージを与えられず、徐々にミラーナ自身の体力が消耗していく。


「どうした? イキオイが落ちているぞ? 最早タイリョクも限界のようだな」


どれだけの時間が経ったのだろうか。一分しか経っていないかもしれないし、一時間ほど経っているかもしれない。強敵との戦いを前に大きなプレッシャーがのしかかり、時間の感覚さえ奪いさられる。そんな中でも一息つく余裕すらない。目の前の魔物はそれほどまでに厄介な相手であった。


「ブッフォア!」


渾身の一撃。かわしたものの衝撃波が発生した事で余波に巻き込まれ、ミラーナは大きく吹き飛ばされる。


(このままじゃ押し負ける! なら!)


「はぁぁぁ……」


自身の剣に光の魔力を込める。ミラーナが得意とする光魔法を付与した剣による攻撃だ。


「グッフォフォ! 勝負に出るか。いいだろう」


しかしオークはその攻撃を見て怯むどころかどこか楽しそうな表情を浮かべる。完全にこちらの事を舐めているが好都合だ。


「フォトン  キャリバー!」


先ほど防がれた時よりもさらに魔力を込めている。この一撃ならこのオーク相手でも大ダメージを与えられるはず。そうミラーナは考えていた。


「グゥゥ……アアアアア!」


しかし、その攻撃を以ってしてもオークは防御の態勢を取り防ぎきってしまったのだ。


「グッフォフォ! 先ほどより遥かに強い。良い攻撃だったぞ」


笑うオークと反対にミラーナはただただ信じられないという表情を浮かべる事しかできなかった。


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