表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
72/325

討伐隊 任務開始 part9

うわぁぁぁ レビューありがとうございます!

嬉しいのですがハードルが上がりまくってて……ウゴゴゴ……

ご期待に添えるようにがんばります!

オークジェネラル相手に逃げようとせず特攻する騎士団の者たちを見たミラーナは思わず信じられないという表情を浮かべる。

ローナルが自身に対抗心を燃やしている事も、実績を上げ評価されたいと思っている事も知っていた。

知ってはいたがまさかこれほど無茶な戦いをするなどとは思ってもいなかったのだ。


「しっかりして!」


後衛に控えていたミラーナは、オークジェネラルの攻撃を受けてダメージを受けた者たちの治療にすぐ取り掛かる。中には一撃貰っただけであるにも関わらず骨折している者までいた。


「ブフォォォォ!」


無情にもオークジェネラルの攻撃は止まらない。ウィズが魔法を放つための時間を稼ぐために、次々と犠牲者が出始めていた。そしてそれを見ていた他の討伐隊の者たちのうちの何人かがヒソヒソと話し込んでいる姿が目に映った。


(っ!?)


ミラーナは直感的に悟る。おそらく彼らが騎士団の者たちを見捨て、撤退しようと考えているのだと。討伐隊を率いていたリーダーの男は、Bランクパーティーを率いているという事もあって、戦闘においても指示においても優秀な動きをしていた。


そんな彼らに見捨てられようものなら、この場に残った者は無事では済まない。下手をすれば全滅さえありえる。最早命令だの後衛待機だの言っている場合ではなかった。


「いい加減に……しなさい!」


怒りの声を出しながらミラーナは剣を抜き、オークジェネラルに向かって剣撃を放ち、その体を切り裂く。強襲を受けたオークジェネラルは一瞬の怯みを見せるがすぐさま態勢を立て直し、その視線をミラーナに向けていた。


「死にたくないのなら今すぐ彼らの指示に従って退却しなさい!」


騎士団の者たちに逃げろと言うと同時に見捨てようとした男たちに待ったをかける意味を込めた言葉。それを大きな声で言い放つ。


「あ……あんた」

「私が時間を稼ぎます。申し訳ありませんが引き続き皆に指示をお願いします」

「でもそれじゃああんたが」

「お願いします!」


力強いミラーナの言葉に討伐隊のリーダーの男がコクリと頷く。それを聞いていた周りの者たちも同様の態度を取る。ミラーナの言葉に一度頭に浮かんだ見捨てるという言葉は消え去っていた。


「お前ら! 急ぐぞ!」

「怪我人を優先しろ!」

「死にたくねぇなら死ぬ気で走れ!」


流れが変わり、徐々に空気は撤退の方向に進んでいく。


「お……俺は逃げるぞ!」

「俺もだ! 出世何て知るか!」

「かあちゃーん! 俺生きて帰るから!」


騎士団の者たちも目が覚めたのか、自分たちの同僚がボロボロにされたのを見たからなのか、ついに撤退行動を取り始めた。


「何をしてますの! 私の指示を無視するというのですか!? 早く戻りなさい!」


逃亡しだす者の様子を見たローナルが怒りと驚きが混じった顔で戻ってくるよう命令する。


「じょ……冗談じゃねぇ!」

「命あってなんぼだ! もう騎士団なんてやめてやる!」

「死んでたまるか! あばよ!」


次々と戦線離脱する同僚たち。それを見たローナルの表情は歪んでいた。自分の言う事を聞かない者は許さない。言葉ではなく顔でそれを表現していた。


「ローナル様!」

「私たちも……すみません!」


ローナルを支えていた女性騎士の二人も彼女から離れ、すぐさまこの場から逃げ出した。支えを失い倒れこんでしまうローナルを気にする者はだれもおらず、いつの間にかこの場に残ったのはミラーナとウィズ、そしてローナルの三人だけになっていた。


「くっ! 無能の馬鹿どもめ! これなら時間稼ぎできるあの無能の方がまだマシですよ」


ウィズですら逃げ出す者たちに対し苛立ちを覚えていた。これまで自分たちが無能と呼んでいたヒューゴの方がマシというくらいに。

「はぁ!」


そんな思いを抱えている二人を無視し、ミラーナは二体のオークジェネラル相手に接戦を繰り広げていた。


(厳しいけど……これなら何とか!)


二体のオークジェネラルと戦うのは初めてだが、何とか抑え込んでいた。普通のオークと比べて攻撃も激しく知恵もある。ただバラバラに攻撃してくるのではなく、数の利を活かしての連携を取ってくる。

通常よりも厄介な相手だが、今の自分でも何とか捌けるくらいの攻撃だった。


(でも長期戦はマズいわね)


討伐隊のメンバーたちが逃げる時間を稼ぐのが自分の役割だがあまり時間をかけるのは得策ではない。なにせ多くのオークが森に集結しているため、下手をすれば増援が来る可能性がある。それに加え、このオークジェネラルよりもさらに"厄介な相手"がいる可能性もあるのだ。


(ここで決める!)


ふぅっと息を吐き呼吸を整える。そして自身が持つ剣に光の魔力を集めそれを纏わせる。この攻撃を放たれたらマズイ。オークジェネラルたちもそう判断したのかミラーナを止めようと自分たちの武器を振るって攻撃をしかける。


「フォトンキャリバー!」


光の魔力を纏った剣による一撃。それがオークジェネラルたちに向かって放たれた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ